勤務ダイヤを考える上司が、
また催促にきた。
「慰労休とってな。十何日か残ってるで」
夏休み。
それも半分とっただけなのに。
複雑な気分だ。
じゃ、
思い切ってドーンと休んでやろうかと思う矢先。
上司がさらに言葉を続ける。
「でも、いっぺんには取らんとってな」
なんで会社の都合通りに休まなあかんねん!
根性が曲がっているぼくは、
つい、
そう思ってしまう。
まぁ、
ぼくの場合、
長期休暇なんかとったら、
帰ってきたら机がなくなっていた、、、
なんてこともあり得るからな。
マジで。
そういえば。
先日、
社報を何気に読んでいたら、
別の部署の先輩が、
退職したことを知った。
全然親しくはないのだけれど、
今の部署にきた当初、
なにかと面倒をみてもらった人なので、
ちょっとビックリ。
だって、
まだ55歳なんだもの。
人づてに聞くと、
転職ではないらしい。
家業を継ぐとかでもないらしい。
要するに理由がよくわからないのだ。
こういう時、
想像するのは二つ。
深刻な病気か、
宝くじに当たったか。
なんちゅう貧困な想像力。
でも、
それぐらいしか、
妻子ある55歳の男性社会人が、
退職する理由が思いつかないのだ。
というか、
実は少々うらやましいのだが、、、