今日は怖い思いをした。
それは夜、
最寄り駅から自転車で帰ろうとした時のこと。
いつものように、
まいふぉんで音楽を聞きながら、
自転車に乗ろうとした時、
イヤホンのコードがハンドルか何かに引っかかって、
まいふぉんから抜けた。
これはたまにある出来事。
しかし、
今日はまいふぉんをジャケットのポケットに入れていて、
イヤホンが抜けるのと同時に、
まいふぉんがポケットから飛び出し、
飛んで行ってしまった。
いや。
正確に言うと、
耳にはイヤホンを就けていたので、
カシャーンという音がしたような気がしたのだ。
自転車を路上に止めてスタンドをたて、
ポケットを探ると、
やっぱりない。
落としたのはそこだから、
周辺の路上を見てみたけど、
暗いし、
路面は雨で濡れていて、
真っ黒なまいふぉんは簡単に見つからなかった。
そして。
もしやと思い、
近くに止まっていた乗用車の下をのぞくと、
そこに黒いまいふぉんらしき影。
しゃがめば、
何とか手が届きそうだ。
そこで一番の問題は、
乗用車にドライバーがいたこと。
エンジンはかかってなかったけど、
いつ発進するかわからない。
最悪、
まいふぉんを引き潰す可能性があった。
かといって、
迂闊に手を伸ばすと、
ぼくがひかれかねない。
一番いいのは、
ドライバーに断ってから取ること。
でも、
それがまいふぉんだという確信もなく、
ぼくは、
さっとしゃがんで、
パッと手を伸ばし、
その物体を取った。
それは、
やっぱりまいふぉんだった。
ぼく一人だけが知っている、
いろんな意味で結構スリリングな一瞬だった。
●金曜日、本年最後の元町散策に行きます。