酒井法子のような有名芸能人が、
人に知られずに母子心中など、
できるわけがないな、
と考えていたら、
大原麗子が遺体で見つかった。
自宅ベッドで、
死後2週間たっていたそうだ。
62歳。
紛れもない孤独死である。
サントリーレッドの一連のCMは、
かれこれもう四半世紀前の作品だが、
今もって真に傑作であると同時に、
彼女でなきゃ、
絶対に成り立たなかったと思う。
早速YouTubeにアップされていたのは、
1984年の「電話編」だった。
男とけんかした女(大原麗子)が、
和服を着て電話機を枕に寝ている。
男からの電話を待っているのだ。
そこへベルが鳴る。
女の口から咄嗟に出たのは、
「あら生きてたの」
という心にもない言葉。
受話器の向こうの相手は何も言わず、
ガチャンと切ってしまう。
再びあてどない電話待つ女。
そこへまたベルが鳴る。
そしてあの決めゼリフ。
すこし愛して、ながく愛して。
あの声、
あの表情。
世の男性は無条件降伏したものだ。
ぼくは東京の安下宿で、
酒の味をおぼえ始めたころだった。
レッドは飲まなかったけど。
女優として、
最大のヒットがCMというのは、
寂しい事かもしれないが、
たった30秒で人の心を虜にしたという意味では、
誰よりも大女優だったといえるかもしれない。
それにしても、
彼女の死を知って初めて聞く彼女の言葉が、
「あら生きてたの」とは!
●かのCM制作陣には監督市川昆、コピー糸井重里、音楽服部克久の名が並ぶ●ギラン・バレー症候群という難病を患っていたなんて全然知らなかった●のりピーの長男が都内で無事が確認された。ちなみに人の体内から薬物が完全に排出されるには、少なくとも3、4日はかかるという●裁判員裁判で初の判決。殺人罪で懲役15年。
0 件のコメント:
コメントを投稿