2009年8月24日月曜日

霞目

世界陸上は最終日になって、
日本人2人の活躍に沸いた。

女子マラソン尾崎好美「銀」
男子やり投げ村上幸史「銅」

個人種目での日本人メダルはゼロなのではと言っていた、
舌の根も乾かぬうちに。


あらためて2人の過去の成績を見て、
どうしてメダルの期待をかけなかったのかと、
我ながら呆れる。

尾崎は去年の東京国際マラソンで優勝しているし、
村上は日本選手権10連覇の偉業を成し遂げている。

2人は突如現れた彗星なんかではなく、
すでに立派な太陽であった。

いわゆる「有名どころ」にばかり過大評価し、
どちらかというと地味な選手に、
国際舞台でスポットライトが当たって初めて気付く。
そんな自分が情けない。

特に村上は、
予選を2位で通過した投てきを見ていたにもかかわらず、
「どうせ決勝では駄目だろう」と、
そこまで過小評価していたのである。


地道といえば、
女子ボクシングミニマム級王者の、
多田悦子が初防衛に成功した。

同級7位のタイの選手に判定勝ちしたのだが、
本人は納得していないようで、

「ブサイクな試合してもうた」

と反省しきりだったという。


ストイックに求道する選手たちを、
もっと等身大で見なければと、
霞んだ目をこすった。

●やっぱり高校野球とともに夏は終わる気配が濃厚だ●朝日新聞の書評欄で磯﨑憲一郎の「終の住処」「世紀の発見」が紹介されていた。鴻巣友季子氏によるこの一文は、言い得て妙であると思った。

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