2009年8月19日水曜日

人事

ぼくは人事に関心がない。
それは組織人としてかなり大きな欠点だ。
なぜなら人事は、
組織が何を思考しているのかを知る、
最大のメッセージだからだ。


組織にとって人は細胞のようなもの。
だからまず、
組織人として一番基礎的な条件は、
組織にとって好ましい振る舞いができるということ。
それは逆説的には、
いつでも取り換え可能であるということだ。

「余人をもって代えがたい」というのは、
組織にとって基本的に不要であるばかりか、
害になることもある。
なぜなら、
その人がいなくなった途端、
組織が機能不全に陥るからだ。

だから、
突出した個性によって支えられた組織というのは、
一見華々しいけど、
組織としては不完全ということになる。

同じ細胞でも、
爪の細胞よりは、
脳の細胞になりたいと思うのは人情かもしれない。
でも、
組織の細胞という意味では、
どちらでも実は大差はない。


一方で組織というものは、
現状認識や将来予測を常に行っており、
しかるべき場所にしかるべき細胞=人材を蓄えている。

多からず少なからず。
たえず流動させながら。
時代の変化に対応して生き残れるように。
一見脈絡を欠く人事にも、
それ相応の意味がある(ことが多い)。

組織はそれ自体が生き物のようなものだ。
もし人事が心底脈絡を欠くなら、
その組織は健康体とはいえまい。

●ボルトは200メートルでもまるでジョギングしているように走る。マラソンに出たら1時間30分ぐらいであっさりゴールしたりして。

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