2009年8月14日金曜日

救命

「救命病棟24時」というドラマが、
4年ぶりに再開するというので、
初回を見てみた。

江口洋介演じる天才的な医者と、
松嶋奈々子演ずる女医の、
先輩後輩コンビが、
様々な困難を乗り超えるということになるのだろうが、
HPのサブタイトルに、

「医療を、救命せよ。」

とあるように、
今の日本の医療が置かれた危機的状況で、
どう主人公たちが奮闘するのかが見せどころのようだ。

初回を見た限り、
過労死寸前の救急医師たちや、
それに付随する患者のたらい回し、
医療過誤訴訟など、
すでによく知られている事柄が、
その通り描かれているだけで、
役者の顔ぶれや演技も含め、
「コード・ブルー」の時のような興奮は感じなかった。

唯一面白かったのが、
医局長をユースケサンタマリアが演じていること。
計算高いだけの口先男のようでいて、
実は腕も滅法たつという役回りで、
そのキャスティングだけには笑った。

その医局長が、
「最近、患者さんに『ありがとう』って言われたことありますか」
と医師や看護士に問いかけ、
みな押し黙ってしまうシーンがあった。
「モンスターペイシェント」なんていう言葉も出てきたし。

命懸けで命を救って、
お礼のひとつも言ってもらえないようなら、
確かにやりがいがないよな。

そういえば、
大きな病院で会計の時「○○様」と呼ばれて、
ひどく違和感を覚えたことがあるけど、
どこの病院も、
今や患者は「お客様」の時代なのかもしれない。



ところで、
かかりつけの病院から「残暑見舞い」が届いた。
「いつもありがとうございます」と、
手書きの一文まで添えて。

いえいえ、
お礼を言うのはこちらの方です。

いつも本当にありがとう。


●ちなみに主題歌はドリカム「その先へ」。そうそう、「ぐるりのこと」に主演していた木村多江が看護師や九で出ていた●本当に久しぶりに、天満「じゃず家」でSATOKO(Vo)押領司由紀(P)宗竹正浩(B)引田裕路(Dr)らのライブ。選曲が渋くて、自分の世界を持ったボーカルだった。

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