小学6年生の時、
井上陽水の「青空、ひとりきり」のレコードを買った。
楽しいことなら、なんでもやりたい
笑える場所なら、どこへでも行く
悲しい人とは、会いたくもない
涙の言葉で、濡れたくはない
青空 あの日の青空 ひとりきり
何かを大切にしていたいけど
体でもないし 心でもない
きらめくような おもいででもない
ましてや我が身の 明日でもない
浮雲 ぽっかり 浮雲 ひとりきり
ひとりで見るのが はかない夢なら
ふたりで見るのは たいくつテレビ
星屑 夜空は星屑 ひとりきり
メロディーがカッコイイのが一番だったけど、
独特な言葉づかいの歌詞にも魅かれた。
意味があるようなないような、
人を煙に巻くような詞は、
それでいて強烈な印象を残し、
それは井上陽水という人自身に対する、
ぼくの印象でもある。
NHK教育で彼のデビュー40周年を記念した番組が、
何と55分枠で4夜連続という「破格の扱い」で放映された。
陽水も還暦なのである。
まだ全部は見ていないのだけど、
やっぱりこの人は、
つかみどころがないというか、
真意を悟らせない。
肝心なところははぐらかし、
奇術師のように焦点を巧みにずらす。
時代の流れには無関心なようでいて、
たまに繰り出すパンチは、
重く鋭い。
トリッキーで危険な印象は尚顕在だ。
明らかにミュージシャンなのに、
文化人という方が相応しいと、
そんな風に思えるのも、
不思議なことだ。
そういえば、
「夏の終わりのハーモニー」という歌があったっけ。
●「最後のニュース」は本当に傑作だと思う●久々に元町へ行った。
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