中京大中京が6点リードしていた8回、
家を出たぼくは会社について驚いた。
9回2死ランナーなしから5点。
こういうことがあるから、
高校野球は人気が衰えないのだ。
今夏の甲子園には全く無関心だったので、
見逃した悔しさは感じなかったけど、
生中継で見ていた人や、
ましてや球場にいた両校の応援団は、
文字通り手に汗握っただろう。
こういう興奮は野球ならではで、
同じ興奮でも、
決してサッカーでは生まれない類のものだ。
野球は、
力と技と精神力というものを、
非常に分かりやすい形で凝縮して現前化してみせてくれる。
それは筋書きのない小説の、
ページを一枚一枚めくるようなものだが、
「甲子園書店」の小説にはハズレは少ない。
端的に良い意味で期待を裏切るのだ。
国民的行事が現象する中、
今や箱根駅伝と双璧をなす、
日本における最強ブランドではなかろうか。
見逃して悔しくないのは、
きっと来年もドラマが待っているという、
信頼にほかならない。
ウィンブルドンとかオーガスタとか、
世界的なスポーツの聖地に比べれば、
甲子園はローカルな聖地ではある。
でも、
その聖地が家の近所にあるというのは、
やはり少し誇らしい。
(阪神ファンではないけど)
ところで、
リニューアルした甲子園では今、
外周に敷き詰めるレンガに名前を入れる人を募集している。
レンガ1個20100円。
限定3万個。
6億円の商売魂につられるのは癪だ。
でもかなり魅力的ではある。
ただ、
10年限定というのがさびしいし。
でも10年後の自分のために、
一口乗ってみるかな?
いろんな思いを仮託して聖地に名を刻む。
俗なる自分と葛藤中である。
●最近、あまりまともな書き込みをしていないような気がする。夏バテだろうか。深く潜っていた海から海面近くに浮き上がってきた感じ。また深く潜らねば。どこまでも深く。
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