NHK好きのぼくだが、
大河ドラマはこれまであんまり興味がなかった。
にもかかわらず、
今年の「龍馬伝」第一回を見たのは、
主演が福山雅治であることが一番の要因だ。
福山の女性人気は今や、
キムタクを凌ぐ勢いらしいが、
ぼくの中ではこれまであまり注目に値する人ではなかった。
彼は演技も出来て自作の曲を歌い、
そのいくつかは大ヒットもしているのだけど、
どこかいつも「誰かに似ている」という印象がつきまとう。
歌で言えば「桜坂」はサザンっぽいし、
今流行ってる「はつ恋」の出だしは、
ハイファイセットの「フィーリング」にそっくり。
良くいえば本歌取り。
悪く言えばパクリ。
(アルバムとか聞いてないので、本当に失礼なんだけど)
ギターやカメラの腕前もそこそこ。
何をやらせても、
それなりのクオリティーを出すものの、
これぞ福山雅治というオリジナリティーが希薄で、
そいういう意味では、
極めて「日本的」なスターだと言えるのかもしれない。
いやここまで長く一線にいる以上、
その「日本的」な剽窃の上手さ、
福山雅治の存在の仕方こそが、
彼のオリジナリティーと言えるのかもしれない。
実のところ、
ぼくは昔から、
声が彼と似ていると言われることが度々あり、
「誰それに似ている」というのは、
ぼくにとっては必ずしも褒め言葉ではないので、
そういう意味でも、
無意識のうちに彼を忌避してきたのかもしれない。
しかしそれは関心があるということの裏返しであることは、
言うまでもない。
だから「龍馬伝」も見てしまったのだ。
ところで、
はやりの「肉食系」「草食系」別でいえば、
女性にとって彼はどちらなのだろう?
その辺の曖昧さもまた、
彼の魅力なのだろう。
底が深いのか浅いのか。
得体の知れぬ人物という点で、
確かに坂本龍馬役に相応しいかもしれない。
●こんな不躾なことを書いていたら、きっと天罰が下るだろうなぁ(怖)
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