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今年の賀状に使った写真だ。
会社の前の公園は毎年12月、
このように見事なイチョウの葉で覆われる。
昨年末、
あんまりきれいだったから撮った中から選んだ。
ここに
Remember
という文字と、
次の文章を載せた。
忘れてしまいたいこと。
忘れてはならないこと。
忘れてしまったこと。
忘れたくないこと。
忘れられないこと。
過去を大切に。
今はもっと大切に。
特に深く考えた文章じゃない。
写真を見ていたら勝手に手が動いた。
秋から冬にかけて降り積もる落ち葉は、
次々に層をなして、
やがて土に還る。
この10年ほど、
毎年そういう光景を見てきた。
ぼくの体験や記憶も、
この落ち葉のように降り積もり、
やがて土に還る。
その養分を吸った木は、
翌年また葉を茂らせ、
落ち葉は土に還る。
毎年降り積もった落ち葉の記憶は、
人の心からは消えても、
土や木は覚えている。
本当に美しいのは、
その年の落ち葉そのものじゃなくて、
同じ営みが繰り返されることだ。
●「善き人のためのソナタ」(フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督)をDVDで。昨年はベルリンの壁崩壊20周年で、関連ドキュメントをいくつか見ていたから、実にタイミングがよかった●住吉のジャンカラに行き、パフェを食べた。
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