2010年1月22日金曜日

共生

美術館や作品展に行った経験はあるが、
「画廊」というものはこれまで縁がなかった。

ぼくにもそんな「初」があったのだと思いながら、
三宮・島田ギャラリーに行った。

石井一男氏の個展を見るためだ。


平日の午後。
強い風が吹く中、
ハンター坂を登っていくと、
ほどなく左手にギャラリーが見えた。

中に入ると、
印刷物でしか見たことがなかった石井氏の作品が、
十数点並んでいた。

数人のお客さんがいて、
そこに石井氏本人もいた。


作品をしばらく眺めた後、
少しお話をさせていただく。

本やTVで抱いたイメージそのまんま、
と言えば失礼かもしれないが、
「奇蹟の画家」に書かれているように、
良い意味で意外性のない人だった。

それは、
昔から親しい人のような、
穏やかな安心感に近しいものだった。

もはや「有名人」になって、
画廊の人から「先生」と呼ばれていた。
これから周囲の環境は嫌でも変わるし、
何より氏を見る人の方が変わってしまうだろう。

でも「これからも清貧を貫いて」などとは思わなかった。


この機会を逃してはならぬと思い、
「女神」の作品を持ってもらって一枚。













フジテレビ「不毛地帯」を観ていたら、
お坊さんがこんなことを言っていた。

仏教の根本は共生(ともいき)の精神だと思う。自分のためだけの生き方ではなく、自分の生き方が人に感銘を与え、人に幸せをもたらせる、自他共に生きる共生の心が存在しなければならない。したがって、自分の執着、執念に動けば、自分を縛すると同時に相手をも縛することになり、共生の世界を失い、修羅の世界に没してしまうことになる。


●個展の絵はすでにほとんどが売約済になっていた。東京・小平の松明堂ギャラリーでも24日まで個展が開かれているという●髪を切ろうと美容院に電話したら、今日まで社員旅行中とのこと。その代わりといっては何だが、保健所で用事を一件済ませた●奥さんを亡くした友から連絡があった。彼は頑張っていた。尊敬する。

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