いつも髪を切ってくれるS君は、
とても手際がよいので感心する。
流行り言葉で言えば「草食系」ということになるのだろうが、
とにかく人当たりが柔らかい。
こちらの勝手な話題に対して謙虚に、
柔らかく自分の感想を付け加える。
決して不快感を与えない。
だからぼくは彼と話をするのが楽しみだ。
ぼくとは正反対の「誠実さ」と感じる。
椅子に座って、
ほんの10分ほど世間話をしているだけなのに、
いつのまにか終わっている。
欲を言えばもうちょっと野心を持てれば、
将来きっと一流になれるだろう。
とりあえずでもS君の素直さには毎度変わらない。
10分といってもその間、
S君彼は何度か別の用事で中座し、
ハサミを入れているのは正味数分ではなかろうか?
余りに早業すぎて、
もっと話がしたいといつも思う。
昔の床屋みたいに、
小一時間もチマチマ切っていたのに比べると、
まるで魔法のようだ。
ちゃんと切ったのだろうかと思ってしまうほどだ。
実際、
鏡を見てもそんなに短くなった気がしない。
もちろんそれはぼくのリクエストであって、
「ショートにしたい」と言えば、
ちゃんとそうしてくれるだろう。
要はそれほどに自然な仕上がりだということ。
店を出て、
頭に風を感じ、
手で髪を触り、
さらに風呂に入って洗髪すれば、
確かに髪の量が減っていることを実感する。
さりげない手際の良さに感じ入る瞬間である。
そのS君、
ぼくの去年のライブのスケジュールをネットで見つけたと言っていた。
たった1度の武庫之荘でのライブ。
でもなんで?
経緯はこういうことらしい。
昨日予約の電話をぼくがした後、
電話を受けた女性スタッフとS君との間で、
ぼくの事が話題になったという。
そこで「たはしろ」と「ジャズ」かなんかで検索してみたらしい。
S君「歌は英語で歌われるんですか」。
ぼく「ジャズだったらそうだね」。
S君「女性スタッフが発音が綺麗と言ってましたよ」。
ぼく「????????????」
だって、
予約の電話でしゃべった英語は、
「カット」と「シャンプー」しかないんだもの(笑)
何はともあれ、
ぼくという人間がどこかで話題になり、
わざわざネットで検索してくれたということは、
ただそれだけでありがたいことです。
S君に「よかったら今度ブログ見てみてよ」と伝えた。
見てくれてるかなぁ、、、
いつになったら、
次にライブの日程が決まるかなぁ、、、
●宿直明けだったもので、美容院で洗髪の最中、一瞬だけ寝てしまった●「THIS IS IT」到着。ちょっとだけ観るつもりが、またしても釘付け状態になってしまった。「Earth Song」で映る森と少女の映像で、アバターを思い出した。
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