2010年1月28日木曜日

手際

いつも髪を切ってくれるS君は、
とても手際がよいので感心する。

流行り言葉で言えば「草食系」ということになるのだろうが、
とにかく人当たりが柔らかい。
こちらの勝手な話題に対して謙虚に、
柔らかく自分の感想を付け加える。

決して不快感を与えない。

だからぼくは彼と話をするのが楽しみだ。
ぼくとは正反対の「誠実さ」と感じる。


椅子に座って、
ほんの10分ほど世間話をしているだけなのに、
いつのまにか終わっている。

欲を言えばもうちょっと野心を持てれば、
将来きっと一流になれるだろう。
とりあえずでもS君の素直さには毎度変わらない。

10分といってもその間、
S君彼は何度か別の用事で中座し、
ハサミを入れているのは正味数分ではなかろうか?


余りに早業すぎて、
もっと話がしたいといつも思う。

昔の床屋みたいに、
小一時間もチマチマ切っていたのに比べると、
まるで魔法のようだ。

ちゃんと切ったのだろうかと思ってしまうほどだ。


実際、
鏡を見てもそんなに短くなった気がしない。
もちろんそれはぼくのリクエストであって、
「ショートにしたい」と言えば、
ちゃんとそうしてくれるだろう。

要はそれほどに自然な仕上がりだということ。

店を出て、
頭に風を感じ、
手で髪を触り、
さらに風呂に入って洗髪すれば、
確かに髪の量が減っていることを実感する。

さりげない手際の良さに感じ入る瞬間である。


そのS君、
ぼくの去年のライブのスケジュールをネットで見つけたと言っていた。

たった1度の武庫之荘でのライブ。

でもなんで?


経緯はこういうことらしい。

昨日予約の電話をぼくがした後、
電話を受けた女性スタッフとS君との間で、
ぼくの事が話題になったという。

そこで「たはしろ」と「ジャズ」かなんかで検索してみたらしい。


S君「歌は英語で歌われるんですか」。

ぼく「ジャズだったらそうだね」。

S君「女性スタッフが発音が綺麗と言ってましたよ」。

ぼく「????????????」

だって、
予約の電話でしゃべった英語は、
「カット」と「シャンプー」しかないんだもの(笑)


何はともあれ、
ぼくという人間がどこかで話題になり、
わざわざネットで検索してくれたということは、
ただそれだけでありがたいことです。

S君に「よかったら今度ブログ見てみてよ」と伝えた。

見てくれてるかなぁ、、、

いつになったら、
次にライブの日程が決まるかなぁ、、、

●宿直明けだったもので、美容院で洗髪の最中、一瞬だけ寝てしまった●「THIS IS IT」到着。ちょっとだけ観るつもりが、またしても釘付け状態になってしまった。「Earth Song」で映る森と少女の映像で、アバターを思い出した。

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