2010年1月24日日曜日

歌詞

最近の歌はほとんど、
曲が先に出来て、
詞は後から付けられるようだけど、
小田和正もまた同じだと、
NHK「ソングライターズ」で言っていた。

彼の大ヒット曲、
「ラブストーリーは突然に」について、
彼自身が面白いことを言っていた。

あの日 あの時 あの場所で 君に会えなかったら
僕らは いつまでも 見知らぬ二人のまま


出来あがった曲に言葉をあてはめて、
結果こうなったのだけど、
あまりに当たり前のこと過ぎるように、
当時の彼は思ったらしく、
そんなんでいいのだろうか悩んだという。

でも、
今になって、
これでよかったと思うと。

いかにも理系出身の彼らしい話だ。


確かに理屈では当たり前の歌詞だ。

しかしこの部分、
メロディーとともに歌われた時、
歌い手、
あるいは聞き手であるぼくらは、
その歌詞とともに自らのこれまでの出会い、
そしてそれにまつわる様々な思いでが一挙に去来し、
あるいは意識しなくてもそうした心の感触を味わう。

そこんところが、
詞だけでも、
曲だけでもなく、
二つが一体となった「歌」の持つ力の一つだろう。


もうひとつ言えるのは、
出来あがった歌は、
作り手のものではあるけれど、
同時に聞き手のものでもあるということ。

聞き手の思いが歌に乗っかって、
初めて歌は歌たりえる。

そんなことを再認識した。


「言葉にできない」

終わる筈の無い愛が途絶えた いのち尽きてゆくように
ちがう きっとちがう 心が叫んでる

ひとりでは生きてゆけなくて
また誰かを 愛している
こころ 哀しくて 言葉にできない

LaLaLa LaLaLa…
言葉にできない

せつない嘘をついては いいわけをいいわけをのみこんで
果たせぬ あの頃の夢は もう消えた

誰のせいでもない
自分が ちいさすぎるから
それが くやしくて 言葉にできない

LaLaLa LaLaLa…
言葉にできない

あなたに会えて ほんんとうに良かった
嬉しくて 嬉しくて 言葉にできない

LaLaLa LaLaLa…
言葉にできない


名曲ですね。

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