奈良って前に行ったのいつだっけ?
それほどぼくには「遠い」奈良に出かけたのは、
友人が出演するオペラを観劇するためだった。
大阪で環状線に乗り換え、
鶴橋で近鉄にまた乗り換え、
それは多少面倒だったけど、
時間にしたら1時間。
こんなに近かったっけ?
というほどあっけなく「学園前駅」に着いた。
会場は駅からすぐの、
学園前ホール。
浪速オペラ協会による「カルメン」だ。
プロとアマが共演するという形で、
友人は準主役(たぶん)のドン・ホセ。
彼は高校生の時からの友人で、
家庭を持ち仕事をする一方、
オペラやオーケストラにのめり込んでいる。
ぼくの周囲では、
最も理想的な生き方をしている。
しかし実を言うと、
ぼくはオペラを観たことがない。
「カルメン」という超有名な演目でさえ、
曲は分かるけどストーリーはよく知らない。
でも分かりやすいナレーションと、
何といっても日本語訳だったお陰で、
それなりにスジはわかった。
ぼくは初めてのオペラに興味津津。
持参したオペラグラスを手放せなかった。
演奏はピアノとシンセだけで、
セットもないんだけど、
衣装やメイクは豪華で、
十分ゴージャスだった。
友人は歌に演技に、
ほとんど出ずっぱり。
練習のほどがしのばれる。
休憩をはさんで2時間半。
最後には花束を出演者に渡す「花束コーナー」なんて、
いかにも「浪速」的な盛り上げもあって、
めでたく終了。
これはカーテンコールの場面。
会場を後にする時、
ドン・ホセの衣装とメイクのままの友人が、
見送りのため出入り口に立っていて、
握手した。
全力を出しつくした彼は輝いていて、
ただただ羨ましかった。
ぼくもいい加減にライブを計画しないと!
●観劇は「感激」にかかってます。念のため、、、
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