五輪が終わるにあたって、
スケルトンの越選手がNHKの番組に出ていて、
「一番印象に残ったことは」と質問されて、
「正しい努力をしなければならないということ」
みたいな意味のことを言っていた。
45歳。
徒手空拳、
日本のスケルトン界をリードしてきた男の言葉は、
今のぼくにとって重い。
努力をすることは尊い。
だが見当違いの努力は、
良くて自己満足、
悪く言えば「無駄骨」だ。
必死で道をかきわけ登っていた山が、
目的の山とは全然違ったと知った時の徒労感が、
わかるだろうか?
しかもそれが山でさえなかったと気付いた時の絶望感が、
想像できるだろうか?
若ければ、
登りなおせばいい。
回り道をしたって努力し続けている限り、
目標の頂に到達することもできよう。
しかし年齢を重ねるということは、
つまり残り時間が減ってきているということであり、
間違った努力をしている暇はない。
越選手は現役を引退するそうだが、
彼を言うところの「正しい努力」の方法を、
後輩に伝授されんことを期待する。
●その越選手のHPを見てみたら、好きな言葉「適当」だって(力を抜くという意味だそうです)。
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