2010年3月23日火曜日

命綱

3月22日が放送記念日ということで、
NHKが特番をやっていた。

ぼくも何度か話題にしてきた、
ネット時代のマスメディアがテーマだった。

「建設的な議論を」と司会者はいうものの、
テレビや新聞の側は自らの存在価値を唱え、
ネット側は、
既存メディアへの死刑宣告がごとき主張に終始し、
最後まで議論はかみ合わなかった。

予想していたことではあるが。


思うに今のネット業界は、
テレビの黎明期のような感じではなかろうか。

可能性は無限に開かれ、
余計な縛りはなく、
アイデア一つで何でもやりたい放題。

はずれて当たり前、
当たれば大儲け、
みたいな。

怖いもの知らずという感じ。


死刑宣告といえば、
先日のNHK「ETV特集 死刑囚 永山則夫」を録画で。

紆余曲折の末、
彼は死刑になってしまうのだが、
28年間、
自分の罪や贖罪について考え続けられた彼は、
少なくとも彼の放った拳銃で突然命を終わらせられた4人の被害者より、
幸せだったように思う。


民放では、
高度1000メートル近い場所で、
命綱もつけずに綱渡りする男が紹介されていた。


命にも、
いろんな使い道があるもんだ。

●「コード・ブルー」が終わった。全体としてシーズン1の方がよかった。脚本も演出もだいたい同じなのに、どうしてこう印象が違うのか。たぶんミスチルの名曲「HANABI」の使い方だったと思う●「ハード・エイト」(ポール・トーマス・アンダーソン監督)をDVDで。日本未公開作品だが、これはお薦め。初老のギャンブラーを演じるフィリップ・ベイカー・ホールが渋すぎる。

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