2010年3月28日日曜日

王様

「ドーハの悲劇」から4年。

「ジョホールバルの歓喜」で、
日本サッカー界は悲願のW杯切符を手に入れた。


しかし、
そのフランスW杯のメンバーから、
日本サッカー界の宝、
カズこと三浦和良は外された。

これはまさに「カズの悲劇」と、
ぼくは思っていたが、
本人の捉え方は随分違った。


先日のNHKプロフェッショナルに出演したカズは、
あの代表選考漏れの一件からこそが、
自分の本当のサッカー人生であり、
それまでは「余興」だと言いきった。


ちょっと意外だった。


フランスW杯を境に、
日本サッカー界は中田英寿、
小野伸二、
中村俊輔の時代と移り変わり、
全盛期を過ぎたカズは、
日韓、
ドイツと、
日本代表に選ばれることもなく、
現役ではあるものの、
もはや「過去の人」だと思っていたのだが、、、


番組を見て、
カズが負けん気ではなく、
本気で言っているのだということが、
ひしひしと伝わった。

サッカーが大好きで、
なのにそのサッカーから、
人生最大の挫折と屈辱を味あわされ、
それでも、
いや、
それだからこそ現役を続ける。

さっさと引退して、
世界を旅するヒデに比べれば、
本当に不器用なんだけど、
最高にカッコいい生き方だと思った。


「キング」の呼称は、
やっぱりカズに相応しい。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...