「トクマルシューゴ」という音楽家が、
NHKトップランナーに出ていた。
楽器のほかに、
ありとあらゆる音の出るものを利用して、
一人で多重録音する独特の創作が、
世界的に注目されているらしく、
バンクーバー五輪の公式応援ソング(?)も提供したという。
何よりも、
この番組の音楽がこの人の作品だった!
にもかかわらず、
ぼくの視界に全くなかった人だったので、
ワクワクしながら見た。
楽器でない音の出る素材を探すのに、
ホームセンターと思しき場所に行き、
片っぱしから叩いて音を確かめる。
いい加減に選んでいるようだったが、
多分彼には絶対音感があって、
ちゃんと音程を把握しているのではと思った。
でもないと、
キュウリを笛にするオジサンの方が、
よほどすごい。
彼の音楽は、
「違和感」を大事にしているという割に、
とても優しげで可愛らしい。
バンドにベースを入れないのは、
縛られたくないからだという意味のことも言っていた。
ループマシーンを利用した演奏は、
どこかスティーブ・ライヒの作品も連想させる。
そして、
かなり多弁だが決して雄弁ではない。
例えばYAZAWAが「100%天然果汁」だとすれば、
「果汁5%」並みに意味の濃度が薄く、
恐らくそれは意図的であろう。
経歴その他も意図的に隠しているとしか思えない。
wikiってみても、
公式HPを見ても、
手ごたえのある情報はとても少ない。
軽くて速くて薄い。
確かにイマドキの人だった。
●ギターの腕は確かだった●ペンギンさんは「ブルドックと並列かよ」と少々ご不満の様子だった。
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