2010年3月29日月曜日

製造

Nスペ「人体“製造”の衝撃」には、
確かに衝撃を受けた。

切断した指に、
魔法の粉をかけると、
イモリのように欠けた指が生えてきて、
ものの数週間で元通り。

この映像は、
民放では何度か見たことがあったけど、
かなり眉唾ものだと思っていた。

しかし、
NHKがまともに取り上げたのだから、
本当だったのだ。


番組によると、
この魔法の粉は「細胞外マトリックス」といい、
豚の膀胱から作られているんだって。

米軍が興味を示し、
負傷した兵士に試したところ、
わずかずつではあるが、
失った指の部分が盛り上がり、
えぐられた筋肉が再生されるという、
驚くべき結果が出ている。


いまだに信じられない思いだ。


というのも、
実際に効果はあるものの、
それがどういうメカニズムによるものか、
科学的な証明がされていないというからだ。

民間療法のように、
結果は出ているのだけど、
理由はわからん。

そういう状態らしい。


推測では、
この粉が、
体内の幹細胞を呼び寄せ、
再生力を発揮させているのでは、
ということだった。

幹細胞というのは、
細胞の中でもワンランク上位の存在で、
皮膚とか血液とか臓器とか、
特定の部位を作り上げる「司令塔」のような役割を担うらしい。


番組でもうひとつ驚いたのは、
この幹細胞を豚に移植して、
豚の体内で人間の臓器を作る実験が始まっているということだ。

臓器が悪くなったら、
豚に作らせてハイ交換。

そんな時代が本当に目の前に来ている(らしい)。


驚くべき速度で進歩する医療技術に、
ぼくらの倫理観は全く追いついていない。

そこに技術があって、
必要とする人がいれば、
歯止めはかけられない。


クローン人間を作ろうと試みる医師も、
実際にいるのだという。

人間“製造”か。

すごいことになってる。

●武庫之荘「Mクアトロ」セッション。ちょっといい感じだったかも(笑)

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