泊まり明けで帰宅途中、
最寄り駅を出ると雨が降っていた。
こんな時、
何故か目の前のTUTAYAに寄りたくなる。
「96時間」(ビエール・モレル監督)を借りたが、
これが見事に大当たりだった。
元諜報員の主人公が、
誘拐された娘を独力で救い出すーー。
ただこれだけのお話なのだけど、
アクション映画としての出来が素晴らしい。
肉弾戦、
ハイテク戦、
心理戦、
銃撃戦、
カーチェイス、、、
93分という短さの中に、
よくぞこれだけ破たんなく色んな要素を詰め込めみ、
なおかつ現代社会を背景にした、
骨太のドラマ仕立てになっていることに感動すら覚えた。
調べてみると、
製作と脚本はあのリュック・ベッソン。
レオンとかTAXIやトランスポーターなんかで培った、
アクション映画の勘所を集大成した感じだ。
とにかくリーアム・ニーソン演じる主人公が、
滅茶苦茶強い。
敵が何十人いても銃や柔術でどんどんやっつける。
そのあたり、
スティーブン・セガールに似ていると言われればそうなのだが、
なぜか観ている間、
「どうせ死なないんでしょ」という気にはならない。
冷静に考えれば突っ込み所満載なのかもしれないが、
この映画は、
木に例えれば枝葉を全部刈り込んで、
太い幹だけズドーンと見せているのだと割り切れば、
ストーリーには十分説得力がある。
その幹になっているものとは、
ズバリ「父性愛」だ。
別れた妻に引き取られ、
満足に会えない愛娘を誘拐犯から奪還すべく、
お父さん命を賭して頑張るという、
切なさが最後まで一貫している。
そのあたりが、
単なる殺人映画とは一線を画する要因のようだ。
今日は全然違う事を書くつもりだったけど、
あまりに感激したので、
これにて終了。
●ちなみに「96時間」という邦題はかなり適当。原題は「TAKEN」●女性受けはしないかもしれませんが、、、
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