2010年3月26日金曜日

破綻

3月13日付け朝日新聞朝刊の1面に、

「20XX年日本破綻」

っていう記事が掲載された。
読んだ人も多いと思う。

記事というか、
近未来小説風の内容で、
新聞にしてはかなり異色な感じがした。


確かに最近、
日本という国が破たんするかも、
という論調をたまに見かける。

ぼくがたまに見かけるぐらいだから、
日本沈没と同じくらい荒唐無稽なこのシナリオは、
専門家の真剣な議論の俎上にあるということだ。


それにしても、
企業が破たんするというのは、
イメージできるけど、
国が破たんするとはどういう状態だろう。

企業が潰れて社員が失業するのはわかるけど、
日本が潰れて日本人が日本人でなくなる、
そんな事態は想像できない。

IMFがわが家にやってきて、
資産を差し押さえるみたいな、
そういう状況も考えられない。


よく言われるのは、
日本は確かに膨大な国債を発行しているけど、
その大半は銀行など国内で保有しているので、
破たんはあり得ないという説。

増税や景気回復、
あるいは究極、
日銀がお金を刷れば、
国債償還は可能だというわけだ。


しかし、
今ほどグローバル化が進んだ時代に、
本当にそんな理屈が通るのだろうか。

たぶん、
日本破たんという事態は、
専門家だって想像できないんだと思う。

何故なら今のような事態は、
過去に例がないから。


国際社会の中で、
何かのきっかけで円が紙くず同然へと、
一気に向かうことがないとは、
誰にも言えないのだ。

いずれにせよ、
煙草の増税ぐらいで済む問題でないことぐらいは、
素人でもわかる。

●今日はペンギンさんに本を貸すことになっている。

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