BS2で集中放送した「ダメージ3」。
たまっていた録画を一挙に見た。
このドラマ、
前から気にはなってたけど、
今回初めてまともに見た。
その印象は、
暗いけど面白い。
それじゃわかんないわな。
まず、
登場人物の造形が複雑である。
たとえば、
このシーズン3の主要人物である、
トビンという男性は、
アルコール依存症から立ち直って、
父親の犯した巨額ネズミ講事件に対処しようとするのだが、
結局ミイラ取りがミイラになっちゃって、
再び酒に手を出し、
ついには殺人まで犯してしまう。
であるから犯罪者なのだけど、
そこに至るまでの過程では、
彼なりに冷静に判断し行動し、
家族を思って良かれを思ったことが全て裏目に出てしまうような、
そんな感じ。
主人公の敏腕弁護士パティにしても、
事件への取り組みは執拗で、
それは弁護士として優秀なのだが、
決して正義のためとかではなく、
ただ業界でのし上がりたいから。
単なる善人などではなく(むしろ一般的にみれば悪人)、
息子の子を宿した女性が気に入らないとなれば、
かなりむごい手段で引き離しにかかる。
一方で、
自分が下してきた公私にわたる決断を、
けっこう引きずってもいて、
夢にうなされ目覚めることもある。
役者がうまいし、
演出もかなり凝っているから、
見ごたえは充分。
ただ、
やっぱり暗いなぁ。
みんなが墓穴を掘っているようで、、、
まぁ人生なんて、
どんな立場であっても、
結局は墓穴を掘るようなものだとは思うけど。
「明日への活力がわいてくる」とか、
「しみじみ感じる人生の奥深さ」とか、
そういうのとは無縁の、
墓穴派ドラマ。
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