2011年1月28日金曜日

手腕

会社の同僚に、
「ソーシャルネットワークどう思います?」と尋ねられた。

ゴールデングローブ賞を取った話題の映画だけど、
ぼくはまだ観てなかったので、
感想らしいことが言えなかった(当たり前だけど)。

この映画は、
「フェイスブック」という世界最大のSNSを立ち上げた、
マーク・ザッカーバーグという青年の物語だ。

ほら、
あのTIME誌が2010年の今年の顔に選んだ人。

さて、
ここまでの話がピンとくるか否かが、
この映画を面白いと思うかどうかに直結する、
というのが、
実際に観て感じたところだ。

プログラムの才能がある大学生が、
友達が出資した10万円で始めたサービスが、
わずか数年で巨大企業になる。

その一方、
出資者だった友達とは袂を分かち、
同級生からはアイデアを盗まれたと訴えられる、、、

まぁザックリそんな話だ。

フェイスブックを利用しておらず、
ツイッターにもあまり興味のないぼくとしては、
決して「面白かった」とは言えない。

もちろん感動とかアクションとか、
その手の話はもとより期待してはいけないが。

しかし、
実際に裁判沙汰にまでなった複雑な出来ごとを、
2時間で取りあえず破綻なく描ききっている手腕は見事。

と思って監督を調べると、
デビット・フィンチャー。

ぼくにとっては「セブン」だけど、
最近では「ベンジャミン・バトン」で有名な監督だ。

いつも書くことだけど、
好き嫌いはともかく、
こんな複雑な話を、
「ああそういうことね」と思わせ続け、
最後まで持っていくのは、
卓越した脚本と編集作業のなせる技だと思う。

どんな素材でも取りあえず立派なディナーにしてしまうシェフって感じ。

プロだね。

でも映画としての星は★★★ぐらい(かな?)

●ということで、同僚が悩んでた理由が少しわかった●今日は元町に行こうと思っております。よろしく~。

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