2011年1月31日月曜日

終活

先日新聞をめくってたら、
「終活」という文字が目に飛び込んできた。

「就活」の見間違いかと思ったが、
やっぱり「終活」と書いてある。

自分の老後のことを考えている、
30代や40代が増えている、
という驚くべき記事。

年金とか、
遺言とか
埋葬とか、、、

実は記事をちらっとながめただけで、
反射的にページを閉じてしまった。

それは、
「もっと前向きになれよ」という、
後ろ向きな奴らへの嫌悪感でもあり、
同時に、
「実はオレもなんとなく考えてるよな」という、
自分自身に対する嫌悪感からでもあった。

生活設計とか、
人生設計とか、
不安だらけの世の中で、
そういうことが大切なことであるのは、
ぼくにだって分かる。

でも、
設計してもその通りに行かないのが人生であり、
その想定外こそが生きる醍醐味でもあろう。

「終活」というネーミングには、
そういう不安定要素をできるだけ消去して、
棺桶までの道筋を、
少しでも明るく照らしたいという、
プラス思考の意味合いがあるのかもしれない。

あるいは、
どうせはかないこの身、
できるだけ他人に迷惑をかけず、
ひっそり消えていきたいという、
たしなみなのかもしれない。

しかし、
やっぱりこんなネーミング、
人の不安をあおって一儲けしようとする輩の、
悪だくみを感じるのは、
ひねくれ過ぎだろうか、、、

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