2011年5月31日火曜日

本日

久し振りの連休で雨も上がったし、
とりあえず自転車で外出することにした。

途中、
とある保育園の前を通ると、
「本日のことば」として、
こんな文句が張り出されていた。














いや笑った。

朝、
園児たちが一斉に、
「だらだら人生かっとばせ」と言ったのだろうか?

そんなことを考えていると、
なんだか、
心が浮足立ってきて、
つい阪急ガーデンズのロフトに行った。

こんな風にしてロフトに来るなんて、
もう1年ぶりぐらいかもしれない。

あれこれ売り場を回っていると、
面白いものが一杯あって、
もうたまらん。

自制心を精いっぱい働かせながらも、
デジタルの置時計とか、
ペットボトルケースとか、
首からぶら下げる扇風機とか、
つい、
いくつか買ってしまった。。。

さらに同じガーデンズの本屋に行き、
目についた新書本を何冊か買って、
一階のタリーズで一服して帰ってきた。

これで、
だらだら人生をかっとばしたとは思わんけど、
いいストレスの解消にはなった。

ありがたい本日のことばでした。

●同僚が面白いと言っていた「ブラック・サンデー」(ジョン・ブラッケンハイマー監督)をDVDで。スーパーボウルを狙ったテロの話。1977年の作品で、しかも日本未公開。でも、確かになかなか面白かった。

2011年5月30日月曜日

神業

欧州CL決勝を朝まで見た。

一応結果を報告しておくと、
バルセロナが3対1でマンチェスター・ユナイテッドを下し優勝。

いやぁもう、
現時点でのサッカーの到達点がどれほどのものか、
素人でもよくわかりました。

マンUだって当然もの凄く強いチームなのだけど、
そのマンUを赤子のように翻弄して、
あっさり優勝してしまったバルサは神だ。

特にメッシだ。

メッシはアルゼンチン代表でのプレーは、
イマイチに感じたけど、
バルサでは水を得た魚のようだった。

このチームは、
メッシという現代最高のプレーヤーの能力を、
最大限引き出すことを主眼に作られたチームだ。

車に例えれば、
いくら高性能のエンジンでも、
車体とかボディとかが二流なら、
エンジンの能力は生かせない。

そういう意味で、
バルサはメッシを生かすために、
世界最高のプレーヤーたちが、
ギリギリまでメッシ仕様にチューンアップされていたって感じ。

サッカーっていうと、
4-2-3-1とか、
いわゆる布陣というものが戦術の基本にあるけれど、
テレビの解説者も言っていたように、
バルサの場合、
もはや布陣という概念をも超えている。

0トップともいえるし、
5トップともいえる。

だれもが変幻自在に動き回り、
かつ全体の調和が乱れない。

まるでシュートのような、
それでいて正確無比なパス。
その弾丸パスをぴたりと足元で止める技術。

狙ったあらゆる場所にびしっと球を通せるものだから、
マンUの選手は迂闊に球を奪いにいけず、
するといよいよバルサの選手は球を自在にパス回しして、
フッとギアを切り替えるとたちまちゴールに襲いかかる。

怖いぐらい楽しい。

いやぁ、
すごいもん見ちゃったなぁ。

ボルトを初めて見た時の感覚に近い。

異次元。

今のバルサを超えるチームなどあるのだろうか?

いやでも20年後には、
サッカーはもっとずっと進化して、
昨日の神業も、
「のどかだなぁ」って見る時代が来るのだと思う。

●「恐怖」(高橋洋監督)。珍しく和製ホラー。死後の世界は何があるの?何にもありません。怖い。

2011年5月29日日曜日

便利

例年より随分早く梅雨入りしたと思ったら、
いきなり台風接近だと~。

まったく最近の気候は、
冬と夏だけがはっきりしてて、
あとはもう目茶目茶。

いつ雨が降ってもおかしくない。

という訳で、
折りたたみ傘が手放せなくなった。

そんな折、
こんな商品を新聞で見つけ、
amazonで購入した。


















何だこりゃと思われるだろうが、
これは折りたたみ傘専用のカバー。

ファスナーを全開にして、
内側を写している。

毛糸のような突起が、
吸水性に優れた素材で出来ていて、
濡れた傘でもファスナーを閉めてしまえば、
外に水が漏れないようになっている。

濡れた折りたたみ傘って、
そのままカバンに入れるわけにもいかず、
本当にどうにかなんないかって思ってただけに、
思わず飛びついた。

で、
今日、
泊まり明けの会社帰りに早速使うチャンスがあって、
効果もバッチリ確認した。

地味に便利だ。

これからしばらくは、
突然の雨が待ち遠しい。

雨靴を買ってもらった子どものような状態である。

●住吉でチョコパを食べた。店は4月に全店禁煙になったのだが、今日行くと、一部は吸えるように変更されていた。店員に尋ねると、客の要望が強かったとか。しかし、たったひと月で断念とは、、、ま、ぼくにとってはありがたいけれどね●ではこれから欧州CL決勝を朝まで観戦するか。

2011年5月28日土曜日

自覚

「プレシャス」(リー・ダニエルズ監督)をDVDで。

ニューヨーク・ハーレムに住む16歳の少女プレシャスは、
父親にレイプされて2人の子どもを生み、
一人はダウン症だ。

母親には日常的い虐待されている。

読み書きもできず、
超がつくような肥満体で、
顔立ちも美人とは対極にある。

こんな救いようのないほど不幸な彼女が、
ある女性教師と出会うことで、
少しずつ変わっていく。。。

設定は1987年。

当時の貧困な黒人家庭では、
決して珍しくはない光景だったのだろうか。

一番印象的だったのは、
少女が女性教師に出会うまで、
自分が不幸であるということを、
しっかりと認識してから、
彼女が変わり始めたという点だ。

不幸、
傲慢、
冷徹、
薄情、、、

何でもいい。

人間がある状態から変わっていくためには、
まず本人が自分は「●●である」という自覚を持つことが、
スタートになるということだ。

映画を見ているあいだ中、
母親のあまりの残酷さに、
開いた口がふさがらなかったのだが、
最後の場面で、
なぜそうだったのかの理由が、
母親自身の口から語られる。

なぜ娘の名がプレシャスなのかも。。。

ぼく自身、
まだまだ無自覚なことがたくさんありそうな、
そんな気にさせられた。

●ソーシャルワーカー役でマライア・キャリー、看護士役でレニー・クラヴィッツが出てます。言われなければ気がつかなかったほどはまってた●業務連絡。土曜日はチョコパの日になりそうです。

2011年5月27日金曜日

判断

東京ディズニーランドでは、
アルバイトのスタッフに至るまで、
現場で自己判断するよう指導されているそうだ。

震災の時、
ある者は売り物の菓子を配り、
またある者は普段には見せない舞台裏を使って、
避難誘導したという。

いくら管理を強化しても、
組織の強さには直結しない。

最後は現場の自己判断力が問われるという好例だ。

それで、
である。

福島原発への海水注入。

実は中断してなかった。

現場の所長の判断で、
止めろという本社の指示を無視して、
注水を継続させていたのだという。

誰が中断を指示しただの、
臨界の危険性があると言った言わないのと、
延々とやってた国会は一体何だったの?

今日の今日まで、
東電は本当に注水を継続してたことを知らなかったのか。

あまりの馬鹿馬鹿しさ、
国民を愚弄するいい加減さに、
笑う気も失せる。

原子炉だけじゃなく、
あの時、
原発の職員もコントロールも不能だったのだ。

で、
尖閣ビデオ流出と同じように、
所長の行動は果たして英雄視されるべきか、
という議論がまたしても出てくることと思う。

組織論から言えば、
尖閣ビデオの流出の時と同じように、
あってはならない個人の暴走だという言うべきだろう。

ましてやビデオと違って、
ことは原発。

何万人の命に直接関わる判断である。

もしその判断が誤っていたら、
所長は責任をとり切れまい。

所長にはよほどの自信があったのだろうが、
う~ん難しい問題だなぁ。

こんな究極の選択、
サンデル教授に意見を聞いてみたい。

自分で判断しなさいって言われるだけか(笑)

2011年5月26日木曜日

意表

外出間際、
母「この後冷蔵庫の修理の人が来るねん」。

あ、
修理することにしたんや。

母「だってあんたがその方がいいって言ったやん」

そうは言ってないで。
自分の好きにしたらええねんで。

そう言い残し、
大阪に出て、
少しだけ会社に寄る。

会議に出るためだ。

何でも、
これまではベテランに頼り過ぎてたので、
これからは若い人をどんどん起用していくのだそうだ。

世代交代ってやつですか。

老兵は消え去るのみ。

といえば綺麗だが、
結局頼りになるベテランに、
自分がなれなかっただけなのだ。

履き違えてはいけない。


帰宅すると、
母「冷蔵庫買い替えることにしたわ」。

え、
修理するんじゃなかったん?

母「やっぱり3万円も出してすぐ故障したら嫌やしな」

今日の午後、
修理担当者が家に来てから気が変わったらしい。

その時のぼくの感情は、
母の意表をついた決断に驚いた、
といえば綺麗だけど、
本当のところは、
ほんの少しむっとしてたと思う。

好きにすればいいといいながら内心、
自分の言う通り修理するだろうとたかをくくっていたのだ。

ぼくが修理した方がいいと思ったのには、
実はもうひとつ理由がある。

だってその冷蔵庫は、
亡き親父が買ったものだったから、、、

そんなぼくの心を見透かしたように、
母はこう言ったのだ。

「父ちゃんやったら、修理なんかせず買え買えってきっと言たわ」

なるほど、
お見それしました。

自分に都合のいいように世の中を解釈して格好つけてるだけじゃ、
駄目駄目であるなぁ。。。

●とっても素敵なお誘いを2件もいただいたのに、どちらの日も仕事と重なっていて、辞退せざるを得ない。あぁ~、もう、、、

2011年5月25日水曜日

阿吽

先日かなり暑かった日の話。

出勤前にいつものドトールに寄った。

ここもすっかり馴染みになっていて、
カウンターのあるお兄さんは、
ぼくの顔を見ると注文も聞かず、
アイスコーヒーの準備を始める。

だがその日はすでにアイスコーヒーをかなり飲んでいた。

そこでマンゴー・ミックスジュースを久し振りに頼もうと、
心に決めていた。

しかし、
もしカウンターに彼がいたら、
アイスの準備を始める前に、
マンゴーを注文しないといけない。

別にいけなきゃないけど。

ともかく、
店に入ると、
ちょうど彼がぼくのオーダーをとってくれた。

よかった。

ぼくはイヤホンをはずし、
彼の目をみながら「マンゴー・ミックスジュース」と言った。

彼は「わかった」という感じでうなずくと、
手際よくグラスを手にした。

そして「はい」と、
アイスコーヒーを出してくれた。。。

ま、
しょーがないね。

ぼくは、
何事もなかったかのようにそれを受け取り、
200円払って席に着いた。

●「バーレスク」(スティーヴン・アンティン監督)。劇場で見逃したのでDVDで。とっても面白かった。特に、途中でシェールが「私は負けない」って歌うYou Haven't Seen The Last Of Me(http://www.youtube.com/watch?v=5FM5Akcjraw)ぐっとくるね。

2011年5月24日火曜日

最新

うちの冷蔵庫の具合が悪いらしい。

「らしい」というのは、
具体的に冷えないとかの症状があるのではなく、
冷蔵庫が自分で「具合が悪い」と言うのだ。

冗談じゃなく本当に女性の声で、
「不具合が起きているので販売店に相談してください」って言うのだ。

それも扉を開けるたびに。

すごいよな。

もう少ししたら故障するって、
自分で主張する冷蔵庫。

ある意味人間より偉いかも。

で、
あまりにその冷蔵庫の訴えがうるさいので、
母がたまらず近所の電気屋にみてもらったところ、
修理に3万円かかると言われたそうだ。

買って11年になる冷蔵庫。

仮に今回はそれで直っても、
先にモーターが故障すれば、
修理に10万円はかかるという。

修理すべきか思い切って買い替えるべきか。

母はぼくに相談してくるのだが、
テレビやオーディオならともかく、
冷蔵庫は完全母親マター。

好きにしたらええやん。

そう突き放したのだが、
「どないしよ」と悩む母を見かねて、
こういう趣旨のことを付け加えた。

テレビや洗濯機なら、
最新式に買い替えたらそれなりに、
うぁ綺麗とか、
乾燥までできて便利とかあるけど、
冷蔵庫買い替えてそういう感動があるかなぁ?

そりゃ、
いろんな機能は付いてるかもしれないけど、
そんなの使いこなさへんやろ。

家族が増えたとかなくて、
基本冷えればいいわけで、
うわ、
氷がこんなに早くできたとか、
野菜がこんなに長持ちしたとか、
そういうことにはならんと思うわ。

しかも冷蔵庫って値段結構高いやん。

つまり、
直接的ではないが、
やんわり修理をすすめたのだ。

ま、
参考にするもよし、
しないもよし。

決めるのはあくまで母だ。

買い替えるなら、
どうぞご自由に(笑)

●本当にぼくはこの家のことについて、できるだけ干渉しないようにしているのだ。ぼくの部屋以外は、ボールペン一本の置き場所すら、母がしたいようにすればいい。

2011年5月23日月曜日

手軽

夜勤帰りのタクシーで。
昨秋にうちの部署に来た後輩と相乗りになった。

初めて(だと思う)。

その彼に「どうすれば仕事を早く覚えられるか」と尋ねられ、
しばしうなった後こう答えるしかなかった。

「言葉とかマニュアルで教えられるものは1割ぐらいしかないからなぁ」

とっさに口にした言葉は本音というより、
ぼくの願望に近い。

「この仕事はそういうものであって欲しい」と。

でも実際は逆で、
仕事の9割までは言葉やマニュアルで教えられるのかもしれない。

たとえそうであったとしても、
残る1割こそが「隠し味」であって欲しい。

「何でですか」と聞かれても、
「うーん何となく」としか答えられないような、
でも限りなく本質的な部分って間違いなくあると信じる。

一本の線のように説明できるものではなく、
網のようにブワっと広がる思考が。

でなきゃ12年も苦労してきた甲斐がないじゃないか。

いや待てよ。

最近は、
言葉やマニュアルで理解できるように、
仕事の方が変わってきているような気も、、、

これまでこだわってきた、
あるいはこだわるように教えられてきた種々の約束事が、
少しずつ取り払われ、
新人君でも何となく格好はつくように、
仕事の枠組みというか質というか、
要するにハードルが下げられてきている気がする。

それがユーザーにとって、
全く問題ないのなら良いのだが、
結局は出来あがった製品までも、
お手軽で薄っぺらなものに変化してきているとすれば、
看過できない。

これはつまり、
うちの新人君の悩みを超えて、
世の中の「合理化」というものに潜む問題ではあるまいか。

コンピューターに人の肩代わりをさせ、
リストラを進める企業。

契約社員やアルバイトを安値で雇い、
マニュアルを覚えさせて、
手軽に黒字を増やしてみたところで、
結局は製品やサービスの質は落ちているのでは、
本末転倒である。

お手軽に作られたものは、
外見は変わらなく感じられても、
絶対に何か重要なモノが抜け落ちているはずなのだ。

そのことに、
作り手もユーザーも気が付かないことが、
一番恐ろしい。

●最近の政治家の薄っぺらさにも通じるように思うのだが、、、

2011年5月22日日曜日

黒鳥













観てきました「ブラック・スワン」(ダーレン・アレノフスキー監督)

この監督、
ミッキー・ロークの「レスラー」の人なんだって、
知らなかった。

白鳥の湖の主役の座を巡って、
踊りは上手いんだけど内気な主人公と、
自由奔放で情熱的な踊りをする「ライバル」。

ストーリー自体は少女マンガみたい。

少女から女性へ。

清純派から本格派へ。

いわゆる「脱皮」もの。

それをドキュメンタリー風にして、
サイコサスペンスの要素を加えて、
CGでトッピングした感じ。

まぁ色んな要素はあるけれど、
何はともあれ主役のナタリー・ポートマンに尽きる。

「白鳥の湖」の主役に抜擢されるものの、
ダークな「黒鳥」が上手く踊れず、
追いつめられていくダンサーの役を、
見事に演じていた。

バレエの巧拙はぼくにはよく分からないけど、
たぶん吹き替えなしなんじゃないかな。

賞を総なめしたのも当然だと思う。

ただ本筋とは関係なく困ったことが、、、

観客は圧倒的に女性が多くて、
一人でいったぼくは完全に浮いていて、
そんなこと普段ならどうでもいいことなのだが、
この映画はちょっと、
というか、
かなりエロティックな場面があって、
冷や汗ものだったことを告白しておこう。

それにしてもナタリー・ポートマンである。

感覚的には「レオン」のマチルダが、
10数年の時を経て再会した印象。

こんなに美しくなって、、、

卓球の福原愛もそうなのだが、
幼い頃を知っていると、
どうしても「遠い親戚」ぐらいの感覚になって、
身びいきしてしまう。

彼女、
レオンでデビュー後も、
スターウォーズなど様々な作品に出演し、
その間にハーバード大まで卒業してたんだって。

まさしく才色兼備。

今「レオン2」を作ったらどうなるだろうと、
当たり前のように想像をしてしまった。

2011年5月21日土曜日

社長

読売新聞が20日の朝刊1面で、
東電の新社長は築舘氏と報道していたのに、
蓋を開けてみれば西沢氏だった。

別に誰がなろうがぼくの知ったことではないけど、
明らかな誤報、
それも大誤報である。

東電の3月期決算が発表になった。
赤字は1兆2437億円だという。

福島原発事故の特損1兆円を計上したことが、
主たる理由だそうだが、
今後賠償問題などが具体的になれば、
その何倍もの金額が必要になり、
もはや民間企業としての存続さえ危ぶまれている。

とはいえ寡占状態の電力会社が、
実際問題「倒産」することはあり得ない。

まさしく「大きすぎて潰せない」のである。

しかし東電のような「超」がつく優良企業でも、
一度つまづけばこれである。

このような事態を東電社員のだれが一体、
3.11までに想像しただろう。

さて、
そこで。

ズタボロになってしまった東電の社長になって、
西沢氏は今どんな気分だろう。

やはり何だかんだいっても嬉しいもんだろうか?

それとも、
できれば社長になんかならず退職したかっただろうか。

同じサラリーマンとして、
本音を聞いてみたいものだ。

●5月13日付けが抜けていると、ペンギンさんから指摘。こちらの手違いで不掲載になってました。ちょっとアダルトな内容ですが、興味のある方はご覧ください。子どもは駄目ですよ(笑)

2011年5月20日金曜日

歌声

そしてまた最近お気に入りなのが、
BSプレミアムの「アメージングボイス」。

毎回、
文字通り世界中の驚くべき歌声を紹介する番組だ。

今日見たのは、
フランス人女性ZAZ。

ザーズって発音するらしい。

世界ではとっくに有名みたいだけど、
ぼくは今日初めて知りました。

まぁ、
聞いてみてよ「je veux(私の欲しいもの)」

声質がいいな。
番組でも言ってたけど、
まさに現代版ピアフって感じがする。

ご覧のように彼女、
路上で演奏活動を続け、
シャンソンコンクールで優勝したのをきっかけに、
メジャーデビューしたんだそうな。

ちなみに歌詞はこんな具合。

わたしは愛、喜び、陽気さが欲しい、人のお金が私を幸せにしてくれるんじゃない。わたしは、誠実なままでくたばりたいの、さあ、一緒に自由を探しだそう、あらゆるお決まりの考えはわすれて、わたしの真実にいらっしゃい! 


彼女の雰囲気にぴったし。

何より楽しそうに歌っているのがGOODだ。

それから、
あの口笛というか指笛というか、
あれ、
どうやるんだろう?


便利そうだな。
ぼくはあの技が欲しい(笑)


●業務連絡。後ほど元町に参上いたします。

2011年5月19日木曜日

極意

最近のお気に入り番組のひとつがNHK「ディープピープル」だ。

各界のプロフェッショナル3人が語り合う形式で、
思わずもれる本音とか、
素人相手では決して出てこないような業界用語が、
その極意とともに紹介され、
確かに「深い」と感じさせられる。

今日見たのはバレーボールのセッター。

出演者は日本代表の竹下佳江、
元日本代表の中田久美と、
男子の元日本代表で、
今は日本女子バレー監督の眞鍋政義監督。


大体普通に考えて、
レシーブされた球を、
背後の見えないスパイカーに向けてバックトスするなんて、
しかもそれを大中小の距離を上げ分けるなんて、
それだけで神業。

特に日本人の場合、
背が低いというハンデと戦わねばならず、
そのためには、
いかに相手のブロックをかいくぐってスパイクを打つかがカギで、
当然セッターの役割はほかの国以上に大きい。

その中でも、
いいトスというのは「死んだトス」というのだそうだ。

「死んだ」と言われれば、
悪いイメージを抱くけど、
ここで言う「死んだ」とは「勢いがない」というような意味らしい。

練習で何時間もトスを上げ続け、
いよいよ腕が上がらないぐらいになった時、
体と指先だけでフワッと上げる感じがつかめるのだと、
三者が口をそろえて言ってた。

これって脱力とは当然違う。

人間完全に脱力したら、
立っていることすらできない。

必要十分かつ、
余計な力がまったく入らない状態。

これって絶対歌にも通じると思う。

どんな音程でも力みなく暖かく、
それでいて心のど真ん中を撃ちぬくような歌。

それをこれからは、
マイ用語として「死んだ歌」と名付けよう。

●「FIREFOX」(クリント・イーストウッド監督)。東西冷戦の最中、ソ連が開発した新型戦闘機を盗み出すというお話。

2011年5月18日水曜日

優先

久し振りに天満・じゃず家のセッションに行った。

本当は友人「ドン・ホセ」からオペレッタの案内が来ていたのだが、
すまん、
自分の欲望を優先した。

セッションは本当に長らく行けてなくて、
考えてみたら震災前以来だから、
ひょっとしたら今年2度目かも!














とっても大勢が参加していてびっくり。

写真の左端、
ピアノを弾いているのは、
日本を旅行中だというアメリカンで、
これがまた上手い。

そういうアメリカンの前で英語の歌を歌うのは、
前は結構緊張したけど、
最近は開き直ってしまう。

「cry me a river」

「R」の発音だけ注意した。

「川」が「肝臓」になったら、
いよいよ笑われちゃうもんね。

さて、
まったく話は変わるのだが、
「警察庁長官銃撃事件」を覚えておいでだろうか?
一般にはオウム真理教の犯罪と思われているかもしれないが、
実は70歳を優に超えた男の仕業だったということを、
「警察庁長官を撃った男」(鹿島圭介著、新潮社)で知った。

そういえば、
別件で逮捕された爺さんが自供したという話、
どっかで読んだ気がしていたが、
それが本当に本当だったのだ。

ではなぜこの爺さんが逮捕されないかというと、
一言で警視庁の面子。

まず「オウムの犯罪」という大方針ありきで15年きてしまって、
いまさら方向転換できなかったのだ。

爺さんの自供を裏付ける証拠を、
必死になって集めた現場の努力は、
下らぬ面子によって踏みにじられたのだ。

うーん、
組織ってやつは、
どーゆー風にしたって、
結局そういう自己保身的な性質を帯びるんだね。

何にしても、
抜群に面白い本だった。

2011年5月17日火曜日

診断

泊まり明けで明らかにフラフラなのだが、
今日はどうしても行かねばならぬ。














心斎橋のアップルストア。

mypodの「診察」のためだ。

行ってみて初めて知ったのだが、
本当はネットで予約しないといけないそうだ。

でも平日の午後。
その場で予約できて待つこと30分ほど。

診察の結果、
コネクター部分の金属がわずかに錆びてるようで、
それが原因だろうとのこと。

クリップで服につけて雨に降られたことも、
1度や2度ではなかった。
それがいけなかったのだ。

で、
結局、
新品との無償交換ということになった。

原因もわかり、
問題も解決してホッと安心。

ちなみに、
水中に落としたりしていたら、
ipod内の「水没センサー」というのが反応して、
ちゃんとわかるんだって。

拡大鏡で見せてもらったら、
たしかにコネクターの中に青く光る点があった。

それが赤だと水没で、
その場合は有料だそうだ。

精密機械なんだね。

帰宅してから夕飯を食べたら、
どっと疲れてソファで寝てしまった。

夜中に起きて、
映画「ノッティングヒルの恋人」(ロジャー・ミッシェル監督)をDVDで。

そう「She」が主題歌のあれ。

ざっくり「現代版ローマの休日」ということで、
とってもよく出来ていたと思うけど、
出だしがなぁ。

主人公カップルの出会いの場面。

超有名女優が一般の男性に一目ぼれするか?
ましてや、
いきなりキスするか?

そこだけもうちょっと説得力を持たしてくれたら、
もっとお伽噺に入り込めたのに。

惜しい。

2011年5月16日月曜日

消灯

会社に泊まるとき、
いつもこのブログを書くのに使う休憩室に来たら、
消灯されていた。

たまたまだとは思うけど、
ひょっとすると節電の一環かも。

それにしても心配な今夏の節電パニック。

関東や東北の人たちは覚悟が出来ているだろうけど、
「こっちにゃ関係ない」と思っている西日本では、
結構騒ぎになりそうな予感がする。

大丈夫とはいっても、
日本全体が節電モードに入るのは必至で、
そうなると、
電車や公共の建物が、
軒並みエアコンの設定温度を上げるだろう。

その暑さに「いらちな」関西人が耐えられるだろうか。

ぼくの身勝手で言わせてもらえれば、
せめて電車だけは変わらず冷やして欲しい。

たかが15分ではあるが、
通勤タイムの一服の清涼感がなくなったら、、、
そう考えるだけで冷や汗が出そうだ(笑)

でなきゃ、
短パンにTシャツにサンダルで出勤してやる。。。

あ、
役所とか学校とかデパートとかはいいですよ、
どんどん設定温度上げてください。

それから、
深夜の民放はいりません。

本当に身勝手だけど。

さて。

「炉心溶融」、
つまり「メルトダウン」という単語が、
さり気に普通にマスコミで使われているけど、
本当は大変なことだ。

身の毛もよだつ、
戦慄すべき事態なのに、
わが日本人は案外平気にしている。

一体なぜ?

同じ単語でも、
もし3.11直後、
あの大爆発の時点で出ていれば、
せめてもう少し国民はパニックになったと思う。

パニックは好ましいことではないけど、
過剰反応の方が過小反応よりマシだ。

たぶん、
みんな事の重大性に気づいていないか、
気づかぬフリをしているのだろう。

冷静なのでもなく、
沈着なのでもなく、
寛容なのでもなく、
諦念しているのでもなく、
ましてや達観しているのでもない。

見たくないものからは目をそらせ、存在しないことにしてしまう。

これは国民性だろう。

だから真珠湾も攻撃したのだ。

そして何十年もたって、
あれは愚考だったと嘆いてみせる。

いいのか、
そんな同じ過ちを繰り返して。

今日もまた放射生物質があふれ続け、
日本列島に蓄積されていくというのに。

2011年5月15日日曜日

紹介

同期で上司の女性が、
ぼくが「良かった」と紹介した映画「悪人」を、
DVDで観たという。

いいね。

自分が薦めたものに興味を持ち、
実際に見たり読んだりしてくれるって、
とってもうれしいものだ。

「良かった。でも小説の方がもっと良かった」と彼女。

それはちょっと残念だったけど。。。

そういえば、
ペンギンさんが先日、
「輝ける闇」(開高健著、新潮文庫)を読んでくれた。

この小説のことは、
きっと以前にも書いたと思うけど、
新しい読者さんもおられるので、
再度取り上げよう。

これはベトナム戦争に、
米軍の従軍記者として同行した著者が、
実体験を元に描いた傑作。

1968年上梓だから、
もう40年以上前の作品だけど、
ちっとも文章が古びていない。

それどころか、
戦争というものの実相描写は、
ようやく最近の映画が追いついてきたぐらい、
圧倒的な質量で迫ってくる。

しかし、
あえて今日は戦闘場面ではなく、
ペンギンさんも印象に残ったという次の一節を紹介したい。

徹底的に正真正銘のものに向けて私は体をたてたい。私は自身に形をあたえたい。私はたたかわない。殺さない。助けない。耕さない。運ばない。煽動しない。策略をたてない。誰の味方もしない。ただ見るだけだ。わなわなふるえ、眼を輝かせ、犬のように死ぬ。

ぼくが初めて読んだのは19歳の時だった。

この1冊こそが、
ぼくのその後の人生を決定的に変えた。

でもぼくはまだ、
自身にしかるべき形をあたえることができていない。

●次はぼくが小説「悪人」を読もうと思う●mypodの調子が直らない。うーむ。難問。

2011年5月14日土曜日

愚痴

昨日、
あなたは手際よく生きたいですか?
などと書いたけど、

世の中の99%の人は、
そう生きたいとは思っていても、
実際にはそうはなっていないはずだ。

ぼく自身は手際の悪い人生だと思っているけど、
客観的には結構手際よく見えているかもしれない。

あくまで主観的なものだからね。

少なくとも言えるのは、
科学技術の発達で、
世の中は手際よくなる一方で、
それは結構なことなのだけど、
困ったことは、
手際良い社会では、
生きてるこちらにも、
手際よさが求められるということ。

自分たちが作り出した社会に、
逆に振り回されている状態。

現代社会の生きづらさの一因は、
そんなところにもあるのかもしれない。

さて。

またまた他人のブログから刺激を受けて書くのだが、
TUTAYAの延滞料金って高過ぎ。

5枚1週間1200円で借りたが、
2日延滞して2500円もとられたことがある。

結局5枚に3700円払ったことになり、
1作品あたり740円もついてしまった。

申し訳なさそうに「2500円です」という店員と、
さも「分かってますよ」みたいに無理して平静を装う、
自分が滑稽だった。

ちゃんと返さないのが悪い。

それは正論だけど、
せめて延滞料金のシステム、
もう少し何とかならんかね。

きっとTUTAYAは延滞料で儲けているに違いない。

さてさて。

mypod君の具合が相変わらず悪い。

突然落ちる現象は、
リセットを繰り返したら直ったのだけど、
itunesが依然認識してくれない。

今日はなんだか愚痴っぽいな(笑)

●夕方まで寝ていたら、母に「目が腐るわ」と嫌みを言われた。こんなに寝れるのはアナタのお陰です。感謝してます。この調子であと数年はよろしくお願いします。

2011年5月13日金曜日

手際

はじめに。



本日の内容にはR-18の引用が含まれています。





イタリアに移住した友人のブログを読んでいて、
あるアメリカンジョークを思い出した。

アメリカ人とフランス人が性交の体位が幾つあるかについて議論していた。
アメリカ人は101 あると言い、
フランス人は100しか無いと言い張った。

そこで具体的に突き合わせて見る事になり、
まずフランス人がリストをひもといて長々と数え上げ、
最後の100番目に至っては、
一方の爪先でシャンデリアにぶらさがり女の耳を犯す云々……といったもんであった。

「では」と今度はアメリカ人が話し始めた。
「我が方の1番目の体位は、女性が仰向けになり、その上に男性が乗って……」

「オー、ラ、ラ!」フランス人が言った。

「これは初めて聞いた!」

ぼくが初めてこのジョークを知ったのは、
たぶん小学生の時だと思うのだが、
以来この歳まで、
このネタは大好きだ。

特に「オー、ラ、ラ」の部分が。

いや、

友人のブログの内容とは全然関係ないですよ。

101という数字が共通なだけです。

でもね、
このジョークにも通じると思うのだが(通じないか)、
手際のよさと創造は正反対にある。

先日も書いたけれど、
仕事上の引き出しを増やせば増やすほど、
どんなシチュエーションにも手際よく対応できる。

人生でいえば、
引き出しの多い人は、
充実して多彩な暮らしを楽しめる。

しかしその引き出しはあくまで過去の、
つまり既知の事柄であり、
そこから創造はできない。

創造というのは、
100%の先の101%に存在する。
101%とはつまり、
別次元への質的な変化である。

100%で充足するか、
101%を求めて七転八倒するか。

あなたは手際のよく生きたいですか?

●FMからいい感じの曲。題名が今の時期にピッタリでした。よろしければ。NIKIIE「紫陽花」●業務連絡。元町には土曜日に参上します。

2011年5月12日木曜日

認識

本当によく降るなぁ、

最近は四季の移り変わりが、
ランダムというか、
シャッフルというか、
ホンマ滅茶苦茶やん。

ということが関係しているとは思わないけど、
マイipodの調子がおかしい。

聞いている最中に突然、
ブチッと落ちてしまうのだ。

itunesもmypodを認識してくれないし、
リセットしても駄目。

お手上げである。

ところで認識といえば、、、

先日、
会社帰りのタクシーで、
たま~に相乗りになったことのある後輩と、
会社を出る時一緒になった。

「ということは今日は君と相乗りかな」

と話しかけると彼、

「ぼく先月結婚して引っ越したんですよ」

えぇぇぇ、、、

知らなかった。

い、
いいんだけど。

もう慣れっこだけど。

無視されているわけではないのだが、
少なくとも彼にとってぼくは、
それを報告すべき対象とは認識されてないらしい。

いろんな情報が、
ぼくの頭上をスースー通り過ぎていく。

ぼくが認識されないのはいいけど、
mypodはホント困ったものだ。

●震災から2カ月。未だ不明者、避難者多数。でも関西では、もう津波の話をする人は、あんまりいない。ある意味すごい復元力だと思う。

2011年5月11日水曜日

面影

いやぁ、
昨晩はどうしてもできなかったのに、
今日はすんなり投稿できる。

ホント、
コンピューターってやつはわからん。

それはともかく。

子役についてあれからも考えた。

演ずるという行為を、
「役になり切る」ということに限定するならば、
子どもの方が簡単かもしれない。

なぜなら、
子どもは「自己」が未完成であり、
「他人」になることが、
大人ほど難しくないと想像されるからだ。

子どもが絵本を読んで、
主人公になりきる感覚というか。

「誰にでも(何にでも)」なれるという点では、
流行りのiPS細胞に似ているかもしれない。

そういう意味で、
子役が成長して「自己」を形成してしまうと、
天然の「演技力」は衰えてしまうだろう。

対して、
大人の俳優の場合はどうか。

所作とか声の抑揚とか、
テクニカルなものはもちろんあるだろうが、
やはり「成り切る」という部分は核心だろう。

であるならば、
一流の俳優というのは、
心のどこかをiPS化、
つまり初期化できることが必要なのではないか。

たとえば「憑依型」と称される大竹しのぶは、
一瞬にして心を初期化してるとしか思えない。

だから大竹しのぶは、
「子役と動物にはかなわない」とは思っていないはずだ。

まったくの想像だけど。

で、
話を元に戻して、
パーフェクト・ワールドの名子役T・Jローサー君。












ホントかわいい。

映画が製作されたのが1993年。

それから18年たって。
















25歳のイケメン俳優になりまして。

面影はあるけど、
演技力はどうなったかな?

2011年5月10日火曜日

子役

パソコンの調子が悪く、
携帯からの投稿です。

「パーフェクトワールド」を鑑賞。


イーストウッド監督。


さすがです。

どんな名優でも子役と動物には勝てないというけど、
まさにそんな作品。
脱獄して民家に押し入り子供を人質にするまではサスペンス的なんだけど、
そこから先はロードムービーの趣。

人質が犯人に感情移入する展開は、
実際「ストックホルム症候群」というらしい。

けど、
そういうのとはまた趣の異なる味わいがあった。
それもこれも子役の少年のえもいわれぬ名演技がすべて。
アカデミー主演男優賞に匹敵すると思う。

でも、
こういう牧歌的な作品が成立するのは、
時代設定が1960年代ならでは。
今じゃ考えられないストーリーだ。

この監督のいいところは、
特にテーマを声高に主張せず、
ユーモワを忘れない点にあると思う。

しみじみ観客に感じてもらえればそれでいい。
そういうスタンスは、
善人と悪人をステレオタイプに描かないからだと思う。

人の行動の割り切れなさをさらりと、
しかし丁寧に描く、
懐の深い演出にいたく感銘した。

パソコンはまだ治らない。
それでも更新は意地でもやめない。

ということで今日はこれまで。

2011年5月9日月曜日

真価

「大局観」(羽生善治著)で引っ掛かる部分があったので、
もう一度読んでみた。

たくさんの可能性のなかから一つを選択する方が、少ない可能性から一つを選択するより後悔しやすい。(中略)なぜなら、判断するための材料がたくさんあると、それだけ迷いや恐れの生じる可能性が高くなるからだ。

「さすが名人」と言いたいところだが、
残念ながら、
ぼくにはピンとこない。

たとえば仕事を例にとると、
経験を積んで選択肢がいっぱいある状態は、
いわゆる「引き出し」が増えるということで、
悪いことではない。

逆に引き出しが少なかったころの方が、
どう対処していいやらわからず、
怖かった。

別の観点からいえば、
10個の選択肢で迷う人は、
選択肢が2個でも、
やっぱり迷うんじゃないか。

レストランで注文に迷う人は、
喫茶店でも迷う。

よく考えてみればぼくは、
これまでの人生で、
夜も寝れぬほど悩んだことはないような、、、

といってもそれは、
決断力があったのではなく、
迷うべき選択肢がなかったというべきか。

大学は1浪しても1校しか合格しなかったし、
就職も、
今の会社しか合格しなかった。

結婚した二人にしても、
その時は「この人しかいない」と、
一点の曇りもなく信じていた(結局いずれも違ったのだが、、、)。

迷う余地のない道を歩んだ結果、
名人のような深謀遠慮が身に付くことはなく、
勢いだけで人生ここまで来てしまった。

そんなぼくでも今言えるのは、

「仕事でも人生でも、恐れを知ってから真価を問われる」

ということだ。

「危ない橋」を渡れる勇気を持ち続けられるかだ。

2011年5月8日日曜日

傍受

マイYouTube第3弾「cry me a river」を公開して、
丸1日たったころ。

マイ動画に「著作権情報を表示」と、
青字で記されているのに気づいた。

そこをポチすると、
次のごときお知らせが。


あなたの動画「cry me a river 」に、次の組織が所有または管理しているコンテンツが含まれている可能性があります:

  • 組織: Warner Chappell コンテンツ タイプ: 楽曲
  • 組織: Music Publishing Rights Collecting Society コンテンツ タイプ: 楽曲
げっ。

と同時にこうも記されている。

あなたが何らかの措置を講ずる必要はありません。 あなたの動画は、まだ全世界で見ることができます。 

要するに、
もし著作権者が本当に気に入らなければ、
YouTube側が一方的に削除するということのようだ。

YouTubeの宣伝文句にはこうある。

60 日間で YouTube にアップロードされる動画は、アメリカの 3 大ネットワークが 60 年間に制作した番組より多い

うーん。

そんな星の数のような動画の中から、
再生20回程度のぼくの歌をチェックしてくるとは、、、

正直驚いた。

題名で検索をしているのだろうが、
中身を見てみないことには、
果たして著作権を侵害しているのか、
あるいはオリジナルなのか判別できないはずだ。

たぶん現段階では題名のチェックだけで、
内容までは確認できていないと思う。

いやいや、
アメリカという国は、
全米の電話を傍受して、
その中から特定の単語、
たとえば「ビンラディン」なんかを抜き出す、
「エシュロン」という軍事システムがあるともいう。

とっくに丸裸になっているのかもしれない。

ぼくは著作権侵害をしたいわけじゃない。

営利目的でもない、
こんなささやかな演奏にまで目くじらたてないでよ、
というのが正直なところだ。

とはいうものの、
やはりいい気分ではないので、
当ブログ経由でしか閲覧できないように設定を変更した。

それでも削除されたなら、
その時はその時だ。

2011年5月7日土曜日

誤謬

マイGWも、
はや最終日。

とはいえ、
今日一日でやったことと言えば、
皮膚科に行ったことぐらい。

それがまた、
すごい人数待ちで、
薬を受け取るまでに3時間ぐらいかかった。

でもそのお陰で、
「大局観‐自分と闘って負けない心」(羽生善治著、角川oneテーマ21)が読めた。

著者が羽生名人ということで、
将棋の本と思われそうだが、
ほとんど羽生自身の人生観ともいうべきエッセーだ。

その中で「合成の誤謬」という、
耳慣れない言葉に出会った。

本から引用すれば、
誰もが正当なことをしているにも関わらず、社会全体で見た場合には、芳しくない状態を生み出している」ことだという。

たとえば「質素倹約」は美徳だけど、
すべての人が徹底すれば、
社会経済が回らなる、
みたいなこと。

なるほどなぁって思う。

個々人は正しい行いをしているわけで、
それがまずい結果の原因だといわれても、
なかなか納得できないだろう。

個々人はいわば一本の木なのであるから、
森が見えるわけもなく、
個々人に責任はない。

森を見渡す役割、
それが政治家なのだと思う。

あと、
チェスについての考察も面白い。

チェスには引き分けが多いそうだが、
そのほとんどは、
対局者双方の合意によるものなのだという。

決着をつける前に引き分けにしちゃうのだそうだ。

その合意ドローを羽生は「外交交渉とてもよく似ている」と指摘、
チェス圏の人々にとっては、平和とは交渉による合意によって一時的に戦争を止めている状態なのではないか」と述べる。

国のデフォルトは平和ではなく戦争であり、
平和は「交渉して(つまり努力して)戦争を止めている状態」という感覚は、
ぼくにはなかった。

たぶん日本の政治家にもないと思う。

2011年5月6日金曜日

日陰

昼寝をしようとソファに寝転がったら、
窓越しに、
ものすごい青空が見えた。

マイGW2日目。

ちょっとサイクリングでもするか。

まさしく陽気に誘い出されるように、
年に数えるほどしかないような、
アウトドアモードな心になった。

近所の川沿いの専用舗装道をタラタラ。

















み、
緑がまぶしい。

バーベキューをする団体。
のんびり散歩する老夫婦。
本格的自転車で疾走する人。

Tシャツ一枚で乳母車を押すパパ。

















鮮やかな緑。
色とりどりの花。

笑顔。
歓声。
頬をなでる柔らかい風。

いやぁ平和だねぇ。

平和だ。。。

でも、
ぼくはもう活動限界だ。

長年日陰で人生を歩んでいるうちに、
すっかり「日向アレルギー」になってしまった。

イ、
インドアだ。

サイクリングは30分ほどで切り上げ、
喫茶店に逃げ込む。

呼吸を整えるように、
アイスコーヒーを飲みながら読書。

ようやく落ち着いた。

これからも、
あんまり目立たず騒がず、
コソコソっと日陰で生きよう。

●YouTube第3弾「cry me a river」。早速聞いてくださった皆様、ありがとうございます●映画週間「告白」(中島哲也監督)。これは原作も読んでいて、映画化は難しい、というか、きっと駄作になるだろうと思っていたが、いい意味で裏切られた。

2011年5月5日木曜日

阪急

ささやかながらマイGW初日。

阪急電車に乗った。














んなん、
お前んちの目の前通ってるやろ。

そんな突っ込みが入りそうだけど、
わが家の前を走るのは神戸線。

乗ったのは今津線で、
写真は西宮北口の今津線ホーム。
そう、
映画「阪急電車」にも出てきた。

同じ阪急電車でも、
神戸線と今津線では、
車窓の景色や乗客の雰囲気が違うので、
かなり新鮮。

おぉ、
ここは映画のあの場所だ。

カメラ片手にきょろきょろするぼくは、
きっとただの「にわか」阪急ファンと思われただろう。

んでも、
目的は阪急電車に乗ることではなく、
これ。


















写真左から二人目が、
先日紹介した山形のドラマー渋江光晴君。

盟友のボーカル斉藤栞さんとともに、
昨日は高槻ジャズストリート、
そして今日は逆瀬川・バックステージでライブなのである。














ボーカルの斉藤さんは、
昨年ロイヤルホースでも聞かせていただいたけど、
声楽とピアノを学ばれていたそうで、
基礎の出来が違う。

ジャズはもちろん、
カーペンターズからゴスペルまで、
何でもこなす才色兼備を絵にしたような方だ。

渋江君のドラムもますます歌っている♪

気合いの入った、
しかしリラックスして、
心から楽しめるステージ。

山形を拠点に活動する彼ら。

震災の翌日は仙台で演奏する予定だったそうだ。

たぶん3.11から今日までに、
筆舌に尽くしがたい悲しみに触れてきたと思う。

揺れ、
風、
寒さ、
匂い、
怯え、
沈黙、
夜空、、、

テレビや新聞では決して伝えられない切迫した体験は、
これから何十年たっても、
二人の音楽のものすごいエネルギーになるに違いない。

生き残った者の責任。

そんなことを改めて感じた。

素敵な山形の彼らにハンキュー、
いや、
サンキュー。

●完全なおやじギャグである。でも、本当に阪急電車に乗ったらいいことあった。いいマイGW初日●あろうことか、このライブで一曲歌わせていただいた。バックステージって、セッションないし、あそこで歌うの夢だったんだぁ。というわけで、やっと新YouTube「cry me a river」。間奏のソプラノサックスは、バックステージのマスターです。演奏のみなさま、無断投稿をお許しください。
.

2011年5月4日水曜日

異説

ビンラーディンが殺害された様子は、
オバマ大統領ら、
米政府に生中継されていたという。

本当に映画みたいだ。

それにしても、
ビンラーディンは本当に死んだのか。

そう考える人はぼく以外にも当然のようにいて、
今日来た友人からのメールにも、
やはり同じような疑問が書かれていた。

ぼくも色々考えてみて、
一番単純な疑問を抱いた。

米軍はDNA鑑定で100%本人と確認したというが、
DNA鑑定って、
そんなに早くできるものなのか?

オバマ大統領らが見たビデオ、
せめて写真の公開が望まれるけど、
無理だろうなぁ。

でも、
写真やビデオが公開されたとして、
それがビンラーディンを殺害した絶対的証拠とはいえない。

ただ、
もし彼が生きているのだとすれば、
「生きている」という声明を出すと予想され、
それがない限り、
彼が死んでいる確度は高まる。

しかしそれでもなお、
彼が死んだ可能性が高まるだけで、
米軍によって殺害された決定打にはならない。

もっと以前に病死していることだってあり得る。

さらに言えば、
ビンラーディンからの反論がないとしても、
彼が死んではいない可能性は残る。

ビンラーディンと米国がぐるだったら、、、

ここまで考えなきゃならない、
それがアメリカという国なのである。

今回の殺害報道で、
あらためてYouTubeで9.11を検索したら、
「9.11ミステリー」っていうのがあって、
とっても興味深かった。

9.11テロで旅客機が突っ込んだWTCビルは、
爆破によって崩落したというのだ。

この手の事件には常にこうした異説がつきまとう。

ケネディ暗殺や、
ダイアナ元妃の事故死などそうだ。

全部が陰謀というわけではないと思うが、
案外、
嘘はでかいほどバレないものだ。

なぜなら、
「できっこない」という考えがすでに、
思考の盲点になっているからだ。

2011年5月3日火曜日

正義

ビンラーディンが殺された。

パキスタンの隠れ家を米海兵隊の特殊部隊が急襲したそうな。

まず映画「グリーン・ゾーン」のシーンが思い浮かんだ。

今日一番の、
というか、
間違いなく世界史的大ニュースなのだけど、
驚くほどに驚かない自分に驚いた。

殺されたことに驚くというより、
生きてたことにびっくり、
みたいな。

アメリカが総力挙げて探す中、
よく10年も生き延びてたな。

ニュースを読む限り、
死体は海で水葬されたという。

DNAで本人確認をしたというが、
少なくとも彼の支持者は信じないだろう。

「捏造」ってことはないのか。

「グリーン・ゾーン」観てるから、
ふとそんな疑念も起きる。


「正義は成し遂げられた」

誇らしげなオバマ。

しかしながら、
ビンアーディンが死ねば、
次の「ビンラーディン」が出てくるわけで、
いわゆる「テロとの戦い」は何も解決していないわけだ。

彼らは彼らの「正義」を、
再び成し遂げようとするだろう。

さて、
映画週間「クレイジー・ハート」(スコット・クーパー監督)。
















落ちぶれたアル中のカントリー歌手が、
再生する物語。

実にありがちな映画だけど、
丁寧に作ればこえぐらいの出来栄えにはなるんだな。

主演のジェフ・ブリッジスに助演のコリン・ファレル、
二人とも歌上手いねぇ。

●ちなみに映画のキャッチコピーは「傷ついた者にしか、歌えない愛がある」。

2011年5月2日月曜日

旧交

午後4時過ぎ。

会社近くのドトールでコーヒーを飲んでいたら、
携帯電話が鳴った。

会社の上司からで、
今日の出勤は7時からでよいと言う。

たまにあることなのだが、
ポッカリ空いた2時間余りをどう過ごすか、
しばし考え、
関東に住む男友達二人に電話をした。

震災の時も、
関東は大丈夫というのと、
男なんだから何かあっても何とかしてるだろうと、
特に連絡はしてなかった。

元来冷淡な人間だと自覚しているが、
ぼくは男には特に冷たいな。

一人は洋菓子メーカー勤務のH君。

このブログの貴重な読者でもある。

地震の時は会社の地下駐車場にいたとのこと。

「とにかく揺れが長かった」というのが一番の印象だという。

幸い、
会社にも住まいにも大きな被害はなかったそうで、
何より何より。

じゃまたな。

もう一人は化学会社勤務のT君。

彼は細君に先立たれ、
今は中学生の長男と、
奥さんの父親と3人で暮らしている。

こちらも元気そうな声。

「息子を社会に送り出すまで、あと10年は何が何でも生きる」

こちらも心配は無用の様子。
逆に「おまえは元気か」と気遣われてしまった。

その後会社についてから、
携帯にメールが入った。

山形在住のドラマーS君からだった。

れっきとした職業を持ちながら、
ドラムはプロ顔負けの腕前で、
大阪にいたころは、
有名店でもよく演奏していた。

ぼくがジャズボーカルを本気で志したころで、
セッションで一緒になると、
どうしようもない歌に合わせて叩いてくれたっけ。

いつか一緒にライブをと願いながら、
故郷に転勤してしまったのだ。

メールを読むと何と、
GWの高槻ジャズストリートに合わせて来阪し、
演奏するというではないか!。

まだ返事してないけど、
必ず行くよ。

男友達ってのも、
たまにはいいもんだ。

思いもよらず、
旧交をいっぱいあたためる一日になった。

●映画週間「フローズン・リバー」(コートニー・ハント)。借りた理由は特になく期待もしてなかった割にはなかなかよかった。地味で暗くて寒くて救いのない映画だけど、、、

2011年5月1日日曜日

真心

昨日の鈴木に続いて、
今日は安藤美姫がやってくれた。

キム・ヨナを逆転して世界フィギュア4年ぶりV。

「旬の年齢」が短いフィギュアの世界で、
これはかなり快挙。

オリンピック連覇みたいなものだもの。

フリーの演技はノーミスとはいかなかったけれど、
心を込めて滑っていることは、
テレビを通してでも痛いほど伝わってきた。

毎日jpにこんな記事が。

今回は東日本大震災の被災者への思いも強かった。安藤自身も子どものころ、交通事故で父を亡くしている。そんな時、生きる希望を与えてくれたのがスケート。「スケートで笑顔になれた。父とスケートを交換した感じ」と振り返る。「自分の演技を見て、一人でも多くの人が笑顔を取り戻せたら」との気持ちが、演技を支えた。


なるほどね。

安藤っていつも、
自分は何のために滑るのかと、
自問自答しているようなところがある。

つまり彼女にとってスケート=人生。

だから、
何のために生きている(滑っている)のか分からなくなると、
全然駄目になるし、
生きがいが明確になればなるほど、
力がにじみ出る。

同じ記事には、
彼女は「スケート人生で一度たりとも順位を意識したことはない」とある。

彼女にとっての目標は、
4回転を飛ぶことでもなく、
金メダルを取ることでもないわけだ。

被災者の笑顔のために。

彼女の真心だ。

キム・ヨナだって、
何かのために滑っていたはずだけど、
今回は安藤の思いが勝った。

まさしく「銀盤の女王」。

いやぁ、
連日いいものを見せてもらったよ。

●高橋や織田は、彼女の爪の垢でも煎じて飲むことだ。





遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...