2011年5月10日火曜日

子役

パソコンの調子が悪く、
携帯からの投稿です。

「パーフェクトワールド」を鑑賞。


イーストウッド監督。


さすがです。

どんな名優でも子役と動物には勝てないというけど、
まさにそんな作品。
脱獄して民家に押し入り子供を人質にするまではサスペンス的なんだけど、
そこから先はロードムービーの趣。

人質が犯人に感情移入する展開は、
実際「ストックホルム症候群」というらしい。

けど、
そういうのとはまた趣の異なる味わいがあった。
それもこれも子役の少年のえもいわれぬ名演技がすべて。
アカデミー主演男優賞に匹敵すると思う。

でも、
こういう牧歌的な作品が成立するのは、
時代設定が1960年代ならでは。
今じゃ考えられないストーリーだ。

この監督のいいところは、
特にテーマを声高に主張せず、
ユーモワを忘れない点にあると思う。

しみじみ観客に感じてもらえればそれでいい。
そういうスタンスは、
善人と悪人をステレオタイプに描かないからだと思う。

人の行動の割り切れなさをさらりと、
しかし丁寧に描く、
懐の深い演出にいたく感銘した。

パソコンはまだ治らない。
それでも更新は意地でもやめない。

ということで今日はこれまで。

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