2011年5月28日土曜日

自覚

「プレシャス」(リー・ダニエルズ監督)をDVDで。

ニューヨーク・ハーレムに住む16歳の少女プレシャスは、
父親にレイプされて2人の子どもを生み、
一人はダウン症だ。

母親には日常的い虐待されている。

読み書きもできず、
超がつくような肥満体で、
顔立ちも美人とは対極にある。

こんな救いようのないほど不幸な彼女が、
ある女性教師と出会うことで、
少しずつ変わっていく。。。

設定は1987年。

当時の貧困な黒人家庭では、
決して珍しくはない光景だったのだろうか。

一番印象的だったのは、
少女が女性教師に出会うまで、
自分が不幸であるということを、
しっかりと認識してから、
彼女が変わり始めたという点だ。

不幸、
傲慢、
冷徹、
薄情、、、

何でもいい。

人間がある状態から変わっていくためには、
まず本人が自分は「●●である」という自覚を持つことが、
スタートになるということだ。

映画を見ているあいだ中、
母親のあまりの残酷さに、
開いた口がふさがらなかったのだが、
最後の場面で、
なぜそうだったのかの理由が、
母親自身の口から語られる。

なぜ娘の名がプレシャスなのかも。。。

ぼく自身、
まだまだ無自覚なことがたくさんありそうな、
そんな気にさせられた。

●ソーシャルワーカー役でマライア・キャリー、看護士役でレニー・クラヴィッツが出てます。言われなければ気がつかなかったほどはまってた●業務連絡。土曜日はチョコパの日になりそうです。

0 件のコメント:

コメントを投稿

遺志

30日は親父の13回忌だ。 あーそんなになるのか、 と言うのが率直な感想。 親父が亡くなる直前、 僕は酒を辞めた。 復職して最初のボーナスが出た日、 入院していた病院に行って報告した。 もう親父はかなり弱っていて、 ほとんど喋れなかった。 でも...