2011年7月8日金曜日

暴走

菅首相が暴走している。

海江田も、
岡田も、
暴走する彼の後をオロオロ追うだけだ。

与野党が束になっても、
彼を首相から引きずりおろすことができない。

彼が暴走する理由。

それは脱原発の道筋、
それも、
後戻りできない道筋をつけたいのだと思う。

菅首相がここまでやるとは、
正直想像もできなかったし、
今や一種の敬意をもって彼の暴走ぶりを見ている。

突然ストレステストを持ち出して、
玄海原発の再稼働に事実上待ったをかけたのも、
とにかく秋まで持ちこたえて、
エネルギー政策を問う総選挙をやりたいという、
その一念に尽きるのではないか。

かつてこれほどの熱意をもって、
首相の座にしがみついている人を、
ぼくは知らない。

小泉以後、
一体何人のボンクラ宰相が、
何の気概も持たないで辞めて行ったことか。

震災直前、
外国人からの献金問題で、
彼は辞任寸前だった。

まさに「菅一髪」生き延びたといっていい。

たぶん、
彼自身、
一度死んだ身だと自覚し、
天命を悟ったのだろう。

失うもののない人間の本気は、
危ういけど力がある。

そしてその本気は、
永田町を飛び越えて、
少しずつ国民に届き始めているのではないか。

「満身創痍、刀折れ、矢尽きるまで、力の及ぶ限りやるべきことをやっていきたい」(7月6日、衆院予算委)

この答弁は鬼気迫る。

彼以上の本気を持つ人間でない限り、
彼を辞めさせることはできまい。

秋までに、
世論がどう動くか。

それまでに菅が引きずり降ろされるか、
持ちこたえるか。

日本の進路の重大な分かれ目だと思う。

●業務連絡。金曜日に元町に参上いたします。

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