先日、
会社帰りのタクシー内で、
後輩(女性)と話をしていると、
ひょんなことから彼女が携帯電話を持っていないとわかった。
今時、
地震があったら連絡も取れないし困らないかと尋ねると、
彼女は一笑して、
そんなの生きていれば家に帰るし、
生きていなければ帰らないだけじゃないですかと言う。
彼女は結婚もして家も建て、
まぁ堅実な暮らしぶりをしており、
車もないし、
洗濯機は2槽式。
テレビはBSも映らないのだという。
共働きでそんなに金使わないと、
貯まる一方じゃないかと、
余計な心配を伝えると、
彼女は、
でも着物は買いますからと、
これもあっさりと言ってのけた。
また、
別の同僚(女性)にお掃除ロボを買ったと話すと、
彼女は何年も前に初代を買っていて、
さらにぼくが買うのを躊躇しているダイソンの掃除機も、
何年も前に買ったと言う。
掃除マニアなのだ。
でもその彼女は、
テレビは昔のテレビデオのままだという。
結局みんな、
何がしかのこだわりがあって、
帳尻は合うようになっているのだと、
妙に納得した次第。
確かにぼくも通販であれこれ買い物はするが、
基本服装には無頓着であり、
車も手放したもんな。
怠慢で自堕落な若いころを思えば、
中年を過ぎて手痛いしっぺ返しを食らったのも、
まぁ言ってみれば人生の帳尻合わせだったのだろう。
勝ちまくりの人生を送る人もいれば、
負債たっぷりのまま亡くなる人もいるだろう。
死ぬまでに帳尻が合えば、
御の字と言えるかもしれない。
これまでの人生を振り返り、
人生が終わるまでに、
どうすれば帳尻が合うのか、
そんなことを考えてみる、
宿直勤務の夜。
●業務連絡、土曜日にチョコパを食べに行こうと思っております。
0 件のコメント:
コメントを投稿