桜宮高校バスケ部の「体罰自殺」。
この問題は難しい。
公立学校の運動部が強豪になるためには、
そりゃ相当激しい指導が必要なことぐらいは、
文科系のぼくでもわかります。
ぼくの中学校の女子バスケ部の顧問なんて、
本当にひどかったし。
部活動での顧問の暴力が、
いわゆる「体罰」とは違うというのも、
ぼくはうなずける。
「しごき」っていうのとも違う。
「愛のムチ」も違う。
熱血先生ならぬ流血先生。。。
今回の顧問がどうだったかは知らないけど、
第三者的に表現すれば「暴力教師」としか言いようのない人が、
学校では意外に生徒に人気があったりするから不思議だ。
学校も保護者も知らなかったなんて、
絶対ありえないだろうと思う。
実際にこうして自殺者が出ている以上、
問題にしないわけにはいかない。
でも報道だけを見ていると、
この顧問は日常的に部員に体罰を加えていたものの、
チームを強くする手腕にはたけていたので、
学校側も見て見ぬ振りをしてた、
みたいなニュアンスになってて、
これもまた違うと思う。
でもまた逆に、
自殺した生徒が単に「弱かった」的な発想、
「辞めればよかった」的な指摘も、
絶対にしてはいけない。
などなど色々考えたり意見を聞いたりしていると、
結局チームメートは何してたんだって気にもなってくる。
そしてやっぱり、
暴力的手段でチームを強くするのは、
邪道なんじゃないかって気もする。
どんなスポーツであれ、
全国の強豪校ではみなこんなやり方なの?
これは顧問や生徒の個人的問題ではなく、
学校教育における運動部のあり方という、
構造的な問題なんだな。