久しぶりに天神橋筋あたりを歩いていたら、
あるはずの建物が解体されていた。
どこでもある光景なんだけど、
ここにあった建物は何度か別の機会に写真を撮ったことがあったんで、
ちょっとビックリしたわけ。
当たり前のことだけど、
ここにあった建物はもう二度と見る事はできないし、
たぶん写真なんか撮っている人もそんなにいないだろうし、
名所でもなんでもないから、
数年もすれば近所の人でさえ、
そんな建物があったことすら記憶から消してしまうだろう。
それはぼく個人の思い入れだからいいけれど、
日本がなくなってしまうとなれば、
事は大きい。
一つの国が物理的になくなるということはあり得ないし、
日本がアメリカの州になるということもとりあえずないだろう。
でもたぶんこの数年のうちに、
日本はあらゆる意味でこれまでとは様変わりするに違いない。
まず憲法が変わるだろう。
そして自衛隊が国防軍となり、
中国か北朝鮮かわからないけど、
どこかの国と戦争を始める可能性は、
ゼロとは言えなくなるだろう。
311以後、
日本人は何も信じられない病にかかっており、
たぶん自分が病にかかっていることを否定したくて、
とりあえず自民を信じようとしているのだろう。
確かに何も信じられないのは絶望で、
何かにすがりつきたいのは理解できないでもない。
でもその結果は先に述べたようなことが待っているだけだ。
今後、
原発事故由来と思われる病気が多発しても、
徴兵制が始まっても、
消費税がどんどん上げられ、
正社員でも平気で解雇されるようになり、
外国資本がこの国のあらゆる分野を土足で踏み荒らし、
どれだけ多くの血や涙が流れても、
国がなくなることはないだろう。
300万人の犠牲者を出した戦争のあとでも、
この国は残ったのだ。
いや実はあの時に本当は、
この国はなくなっていたのかもしれない。
●元町には土曜日に行くことになってます。