2013年1月11日金曜日

解釈

ぼくの後輩が今春から東京に出向するらしい。

ぼくが7年前にそうしたように、
東京本社で一年間働くわけだ。

それは後輩にとって貴重な体験になるし、
実に喜ばしい事なのだが、
個人的には少々寂しくもある。

なぜならその後輩こそ、
ぼくを「師匠」と慕ってくれていたからだ。

いや、
ならば余計に喜ばなきゃならないんだけど、
その後輩ぐらいしかマトモに話しかけてくる人のいない、
今の職場はぼくにとって一段とさぶい場所になるわけで、
そこが寂しいのである。

一年などあっという間ではあるけれど、
一年後に後輩が戻ってきた時、
ぼくの方がいない可能性だって大いにあるのだ。

復職したてで周囲の誰もが今以上によそよそしかった時、
その後輩だけが屈託なくぼくに話しかけてきてくれて、
ぼくがどれほど救われたか。

ぼくと共に働き、
あっという間に重要な仕事をするようになったことを、
ぼくは我がことのように内心喜んでいた。

だからそう、
今回のことも嬉しいのだ。

喜んで祝ってあげなければならないのだ。

あの時もそうだったじゃないか。

餞別がわりに一度、
メシでもおごってやろうかな?

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