2013年1月16日水曜日

特攻

「永遠の0」(百田尚樹著、講談社)

ひょんなことで手に取った一冊。

580ページまさしく一気読み。

零戦とか特攻とか、
有名だけど漠然としかしらないあなた。

これを読むといい。

大人も子供も、
あの戦争を知らない日本人はみな、
この本を読むべきだ。

徹底して零戦パイロットから見た、
太平洋戦争のありようが語られる。

ラバウルとかガダルカナルとか、
聞いてはいたけど具体的には知らな地で、
日本軍はどんな戦いをしてきたのか。

フィクションではあるけれど、
記述は詳細で信憑性はある。

ラブストーリーとしても読めるだろうけど、
ぼくは組織論としてうならされたな。

戦局の肝心なところで臆病風に吹かれるエリート。

失敗の責任をだれもとらない体質。

使い捨てにされる下っ端。

今の日本もまったく変わってないなと、
正直あきれるほど似ている。

日本はアメリカと戦争することは二度とないと思う。

でも他国については全く予断を許さないというのが、
現時点でのぼくの感想だ。

もし将来そうなりそうになった時、
この本に出てくるパイロット達の言葉を、
思い出して欲しいな。

繰り返すけど、
この国は今や憲法を変えて戦争のできる国になろうとしている。

そんな折にこの本を読めた偶然に感謝する。




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