「永遠の0」(百田尚樹著、講談社)
ひょんなことで手に取った一冊。
580ページまさしく一気読み。
零戦とか特攻とか、
有名だけど漠然としかしらないあなた。
これを読むといい。
大人も子供も、
あの戦争を知らない日本人はみな、
この本を読むべきだ。
徹底して零戦パイロットから見た、
太平洋戦争のありようが語られる。
ラバウルとかガダルカナルとか、
聞いてはいたけど具体的には知らな地で、
日本軍はどんな戦いをしてきたのか。
フィクションではあるけれど、
記述は詳細で信憑性はある。
ラブストーリーとしても読めるだろうけど、
ぼくは組織論としてうならされたな。
戦局の肝心なところで臆病風に吹かれるエリート。
失敗の責任をだれもとらない体質。
使い捨てにされる下っ端。
今の日本もまったく変わってないなと、
正直あきれるほど似ている。
日本はアメリカと戦争することは二度とないと思う。
でも他国については全く予断を許さないというのが、
現時点でのぼくの感想だ。
もし将来そうなりそうになった時、
この本に出てくるパイロット達の言葉を、
思い出して欲しいな。
繰り返すけど、
この国は今や憲法を変えて戦争のできる国になろうとしている。
そんな折にこの本を読めた偶然に感謝する。